虹色ボイス事務所の実態がさらりと出ています。
現実の事務所はここまで手厚くないのでしょうね。
常々思っていました。演者が自費でイラストや歌やアニメーションまで発注するのは負担が大きすぎる。
簡単に始められてローリスクハイリターンの運勝負。数打てば当たる。演者を雇って次々デビューさせる。経営方針としてはわからなくないですが、ブランド化して規模も大きくなったら、まともなバックアップ体制の充実が必要になる。
この場合、演者の負担が減ります。そのぶん割り当てられる収入の配分も減ります。
収入を配信サイトというインフラ(プラットフォーム)に依存した体質では厳しいでしょう。広告費減ってますし、リアルの場所代は固定費ですが、ネットの場所代は売上の割合(約3割)で搾取されます。インフラから引かれて、そこから費用を引いて……演者の取り分が三割は酷いと言われますが、配信にコストをかけると運営の利益がない構造です。常に省エネローコストの方が利益は出ます。広告費も減ってますから。
でもそのしわ寄せが演者に来るのは違う気がしますね。
業界がこういう体質では内容の質は上がりません。発展性がないと衰退します。
配信主体ではなく、案件やイベント中心の業務形態になれば、多少はマシになるのかなと。
本作では案件やイベント中心で仕事をしているのは一期生の想定です。
実は初期設定からそうです。一期生が個人チャンネルを持っていないのはそのためです。またアリスの歌手路線も本格的な歌手の成功モデルが事務所として急務。そんな想定で書いてます。また舞台での演技力は色々な分野で活かせるので、ダブルヒロイン枠で桜色セツナに活躍してもらってます。
事務所の規模や作中での人気など、収益の中身までは作中で描きませんがバックボーンとして大雑把に想定してますので。
一期生は成功モデル。二期生は失敗モデル。そして三期生は……、というのが初期の構想です。
初期構想であまり具体的に詰めていなかった二期生。その二期生が章を重ねるごとに独自路線を見出せて作者としても嬉しいです。やはり苦難に見舞われ挫折、そこから仲間と這い上がるのが王道なのかもしれませんね。
あと個人的に、思い切ってこの第五章で複合現実を書いておいてよかったなと。
やはり時代の流れでしょうね。
わかっていましたが、ホロライブさんは完全にライブ関連をVRに移行させようとしてます。収益を考えるとイベント重視になるのは当然でしょうね。
複合現実の機具の普及を考えると、花開くのは今から二年以上は時間はかかると思います。現状は配信で赤字でもなし、未来への種蒔きと考えれば勝算はありそうですね。
作中でも書きましたカメラアングルさえ工夫すれば、VR空間を自由に動き回ってライブするだけでも需要があるはずなので。
あと先日発表されたアイマスと環境省のコラボの件は知っていますでしょうか?
実態はわかりませんが、アイマスブランドの看板を掲げて複合現実(MR)でアイドルを輩出するらしいです。
今後は続々と配信主体のVTuber以外の形態で手厚いバックアップを得たバーチャルアイドルが生まれるかもしれません。
初音ミクのボーカロイドライブもありましたし、前からクラリスなどイラストベースの歌手はいました。今年だとAdoのウタもいます。
昔から雑誌連動企画(ラブライブなど)は成功していましたし、楽曲はプロの提供でしょう。成功する確率は悲観的になるほど低くはないかと。ただし技術力とブランドとコネのある大手に限る。
音楽ライブ分野で参入するならば、レッスンに集中できるバックアップ体制は必要になると思います。
今後数年間は歌自慢の個人勢を対象にしたバーチャルアイドルオーディションが増えそうです。新規企業VTuber応募を装うでしょうが、ゲーマーではなく、歌えてトークのできる人材が求められているかと思います。ゲーム配信は花形ですし、ゲーマー需要は高いですが、アメリカのリセッションでゲーム業界もきな臭い。
ただし、現在でも企業系V企画で頓挫したケースが凄く多いです。どの企画が当たるか完全に運勝負。
スポットライトが当たっていないが、声ができている声優養成所出身者は多いです。純粋に歌手志望の人も多いでしょう。
人材がいないわけではなく人余りのレッドオーシャンです。バーチャルアイドルは誕生しやすいかもしれません。
V業界も技術的な過渡期かもしれません。ハードルは高いですが、ホロアースなどライブ自前会場をそろえていて、ブランド力もあるホロライブさんがリードしてますね。ただ個人勢にチャンスがないわけではない。歌唱力があって活躍していればスカウトは来るでしょうし、覆面歌手から一気にアイドル化も多くなるのでは?