『アッシュと11人の家族』今週は、
203話 二つ目
204話 真打①
205話 真打②
206話 泡のように湧き上がる想い①
207話 泡のように湧き上がる想い②
208話 夜に連れ去って①
209話 夜に連れ去って②
上記の通り投稿しております。
アッシュ、ハイジ、フレアの恋物語、楽しんでもらえてましたら光栄です。
さて今回は、少し前にXで誤字脱字報告についての話題が上っていたので、私も触れてみようかと思います。
これはひとことで言うと難しいです。
まず明らかなタイプミス、変換ミスなどの間違いを指摘してもらえることはすごくありがたいです。
特にセリフ!
かっこつけたセリフでタイプミスとかしてると、ひいっ、恥ずかしい!誰か教えてよ〜!と思うほどです(笑)
人の脳には自動補完機能があるそうで、ミスのある文章でも違和感なく読めてしまうらしいです。ましてや作者は書きたいことがわかっていますから思い込みがあり、ひとりですべての誤字脱字を見つけ出すには限界があると思っています。
だからこそ読者さんからの誤字脱字報告はありがたいです。
ですが――。
誤字脱字報告には難しさもあると思っています。
なぜなら言葉は生き物で、時代とともに変化しつづけるが故に、基準というものは一応あるがひどく曖昧、だからです。
この動物を相手に国語学者でもなければ校正士でもない私が、一概に判断することはできない報告が度々あります。
たとえば「的を得た話」。
これは間違いで正しくは「的を射た話」ですよ、と指摘をもらいました。
調べてみれば確かに、本来の形は「射る」でした。ただ、「得る」という誤用はどうも江戸時代から存在しつづけていて、現代ではどちらも間違いではない、というように出てきます。
じゃあ、一物書きとして本来の形を取るか?
現代人に合わせてなんとなく耳慣れていそうなほうを取るか?
どちらも間違いでないならどっちでもよくて、作者の匙加減で決めていいのでしょう。
この通り、基準がすっごく曖昧なんです。
他にも「全然“いいよ”」「細かいことはいいから“適当に”やっちゃって」「強盗が“おもむろに”斬りかかってきた」
これらもひと昔前なら誤用のはずですが、今はどうでしょう。誤用は誤用でも物語の設定が現代社会なら、あるいは現代の若者に向けた作品なら、正しいとされると思います。
もしかしたら、あえて誤用を使っている場合もあるでしょうし。
ですから誤字脱字報告はその言葉の本来の使い方と現代の使い方を知っている上で、文章中の作者の意図を汲みつつ指摘するという、高度な技術と知識が求められることだと思っています。
(上記で述べた単純ミスは除きます)
そうするとね、誤字脱字報告はするのも受けるのも難しいなあって見解になるんですよ。
私が読者の時は、基本的に誤字脱字報告はしないようになりました。X見てると報告してもらえるのは嬉しいって意見が多く、一種のマナーかと思っていた時期もありましたが……。
今話した難しさの他に、私の中で誤字脱字報告がなんだか楽しくないなって感覚がありまして。(個人の感想です。誤字脱字報告する方を非難する意図はありません)
それより物語に集中したいって気持ちが大きいです。話がおもしろければ誤字脱字なんて気にならないですからね!
さて今回はここまでにします。長々とおつき合い頂きありがとうございます!
次回の近況ノート更新は《4月12日》です!
それでは良い週末を。