前回のノートからさらにいろいろいじってみましたが。
10月の限定SSまだ書いてないし今夜更新予定の竜殺しもまだ1文字も書いてないのに何してるんだろう、私(自爆)
ライトノベルの売上一覧だけは更新しましたが(汗)
それはともかく(開き直り)
個人的な感想を言えば、正直AIで小説を生成することは、普通に書くより多分大変だと思いました。少なくとも私にとっては。
ある程度書ける人は多分使う意味がないと思えます。
ただ、これはこれで実験的にやるのは面白いとも思いました。時として予想しないことをやらかしてくれるし。
書くスピードは人それぞれですが、あるいは文章表現を気にする人で、かつ自分が納得する文章が短時間で作れない人には、あるいは有用なツールとみることはできるでしょう。
実際、誤字脱字や自分では気づかない慣用句の誤用、あるいは無駄な文章の繰り返しに『気づき』をくれるのは確かで、そこは有用だと思えます。いわゆる添削するような感じ。ただ、それは元の文章ありき。
要するに、どんなに文章がつたなくてもいいから、本筋を何とか作り上げる。
そのうえで、文章表現の改善をお願いするとかだと、また違うでしょう。
要するに『ネタ・話の流れ』は全部自分で作る。
そのうえで、表現、最終的な出力は頼るという方法です。
ぶっちゃけそれでもAI特有の平坦な感覚はどこかに残るでしょうし、幾度も指示して書き直すこともあると思いますが、それでも効果はあると思います。
普通に書くより絶対時間かかる気がしますが、そこを重視するかは人それぞれでしょう。私とかはAIそのままの文章は多分気に入らないので、余計時間かかるんでしょうね。
ちなみに、AIに文章を作らせるというのを実際に戦闘シーン描写で試してみました。
元ネタはこれ。
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俺は剣を構えて、振り下ろす。
相手はそれを受けて、その反動ではじかれたが、そこにさらに踏み込んでとどめを刺した。
倒れた相手に見向きもせず、俺は勝利の余韻を感じていた。
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で、これを『迫力が出るように』と指示して出されたのがこれ。
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息を吸う暇もなく、俺は剣を構えた。
刃が空気を裂き、火花を散らして相手の剣とぶつかる。
腕に痺れるような衝撃。だが、引かない。押し込む。
金属の悲鳴とともに、相手の剣が弾かれた。
その一瞬の隙――踏み込む。
迷いもなく、刃を振り抜いた。
肉を断つ感触。
相手は何も言わず、音もなく崩れ落ちる。
俺は剣を下ろし、荒い息を吐いた。
倒れた影に視線を落とすこともなく、ただ、静かに勝利の余韻を噛みしめた。
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これなら、確かに見れるものになってると思います。
ちなみに私だとこんな感じ。
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剣を正面に構え、その刃越しに相手を見据える。
お互い、あと一撃――それ以上は無理だろう。ならば、その一撃にすべてを賭けるしかない。
互いの呼吸が――自然と重なる。
その、刹那。
わずかに俺の呼吸が整う方が早かった。半瞬早い動き出しは、相手の虚を突いたようだ。彗星のごとく振り下ろされる一撃に、相手は剣を合わせるのみ。衝突した剣から火花が散り、重い衝撃が、俺の腕を一瞬しびれさせる。
だが、その衝撃は相手の方が大きかったらしい。押し負けまいとして、逆にたたらを踏む。それは、致命的な隙。
(悪いな――)
悲鳴を上げる腕を無視して、その開いた隙に剣を滑り込ませた。
刹那見えた相手の目が宿していたのは絶望か、諦念か。
それを映した刃が、そのまま相手の首に吸い込まれ――。
断末魔はない。激闘は、その終わりを告げる音もなく静かに終わった。
すべてが停止したかのよう感じた直後、力を失った相手が剣から抜け、大地に倒れ伏す。
その音で、ようやく自分の勝利を実感した俺は、空を見上げ、大きく、本当に大きく息を吐いた。
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ちょっとAIに意見もらって修正しましたが(火花の表現を思いついてなかったので採用した)大体こんな感じ。
分量めっちゃ増えてますけどね。
ちなみにこの改変を受けて、最初の指示文に加えて『静かで緊張感のある戦いとして、映像的に、しかし派手な演出は控えた筆致で書け』という指示を加えたAI生成のバージョンが以下。
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息を潜め、剣を構える。
互いの視線が絡み合い、わずかに風が揺れた。
次の瞬間、地を蹴る音とともに、二つの刃が激突する。
火花が散り、腕に重い衝撃が走った。
押し負ければ終わり――それを悟った瞬間、俺はさらに踏み込む。
刃が弧を描き、相手の防御を打ち砕いた。
静寂。
ひと呼吸遅れて、相手が崩れ落ちる。
剣先から血が一滴、土に落ちた。
俺は剣を下ろし、荒い息を整える。
勝利の実感はない。ただ、静かな空気の中に、自分の鼓動だけが響いていた。
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指示の内容によって、大分よくなったと思います。
これと、私が書いたのとどちらが好みなのかはあるいは人によって分かれるかもしれませんが、AI自身によれば、やはりどこか『単調』という自己分析でした。
むろん、より細かく指示(たとえば『半瞬』『刹那』などの単語を使って表現しろ)などすれば、もう少し近づくようですが、そこまで来ると自分で書いた方が早いとなる可能性の方が高そうです。
現状AIを利用して書いている人がどういう指示で書いているのかは私もわかりませんが、ただ、相当細かく指示しない限りは、望み通りのものは作れないと思いました。
現状でカクヨムのランキングの上にいるあれは、近況ノート等で『展開を読者に決めさせる』ようなこともやってるので、それで人気が出たのではないかという気もします。
要するに文字通りの意味で『読者が読みたいものを読者に作らせる』という形。
それが果たして自分の作品といえるのかどうかはわかりませんが、AIのオペレーターとしての腕は確かなのではないかと思いました。
というか、短時間で大量作品を投稿したことが話題になってますが、多分あれ、ものすごい時間かかってる気がしますよ……まじで。
ノーチェックで気にせず放流してるならともかく。
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自作紹介
[連載中作品]
●転移直後に竜殺し【異世界ファンタジー】
https://kakuyomu.jp/works/16817330660905115993 大学生になる直前の青年が異世界転移して剣と魔法の世界を冒険するお話です。
基本二日に一回、0時に更新。
現在第三部。完結へ向けて動くはず。
●白雪姫の家族【恋愛】
https://kakuyomu.jp/works/16817330656060480073 超スローペースで進む年の差(八年)ジレジレ恋愛モノ。
最初ヒロインは高校一年生でしたが、今や大学二年です。
でもまだくっついていません(笑)
2025年度内に完結見込み。
基本四日に一回、0時に更新。
●ライトノベル販売部数レポート【エッセイ】
https://kakuyomu.jp/works/16818093090102792443 オリコンランキングの数字を追ってるレポート。
実際に書籍化したらどのくらい売れるのかという生々しい数字が分かります。
基本、週末に更新しています。
[完結済作品]
●ナツキとアキナの天体観測【ラブコメ】
https://kakuyomu.jp/works/16817330659786314428 コメディ要素ほぼ皆無ですが(汗)
さくっと読める(本編5万字程度)の部活モノ恋愛話です。
●聖良の魔女工房運営記【現代ファンタジー】
https://kakuyomu.jp/works/16817330661627349172 昭和四十年代が舞台という少し珍しい世界で、魔女がいるお話。
4万字ちょっとと私の中ではかなり短め。ただし続編の予定あり。
●蛇憑きの姫と仮初の契り【異世界ファンタジー】
https://kakuyomu.jp/works/16818792439590137685 無理やり『ナツガタリ'25』に参加するために、わずか6時間で書いた話。
この中では間違いなく最短のお話です。
テーマは『和風ファンタジー×契約結婚』ですが、多分一般とはかなり違うかと。
ツッコミ歓迎(マテ)