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「左と右と真ん中と」のみぎについて

 ひだりの事を語ったのならば、みぎの事も語らないと不公平って事で、幹雄に怒られてしまいそうなので、こちらの設定も少しお話致します。

 みぎ、みぎちゃん、凄く読み辛いですね……題名に寄せ過ぎた気もします。
 このあだ名はお察しのとおり題名に寄せていますので少し無理やり過ぎてるなぁとは思っています。
 まぁあだ名なのでご勘弁を。
 ひだりは語呂良いんですけどね……
 使ってたらそのうち慣れてくるかな。

 さて、彼についての設定をいくつかお話し致します。
 ひだり同様に自身の性別に不和を感じていながら、身体の性別にあわせた言動を極力取るようにしています。
 それは、彼自身他者との間に大きな壁を置いている為に、言動において自分の心の性をアピールする理由を持っていないからです。
 そもそもが心の性と一致する言動と言う物に意味が無いとも達観しています。
 その為、必ずしも恋愛相手が男でないダメだとも思っていません。
 また、自分の心を守る為に外に出さない強いプライドを持っています。
 これは、一切人に心を許さない性格を作り出してしまっており、2話目で金切さんを振ったのも、このプライド故です。けっして女性だからだけではありません。
 第一話で彼が独り言ちた「僕だってね、男として見られるんだったら、かっこいいって思われた方がいいんだよ?」にその感情を集約させています。
 金切さんが幹雄を本当の意味で、男性として好きになっていれば、もしかしたら叶った恋だったのかもしれませんね。(まぁ長続きはしなかったでしょうが)

 さて、そんな幹雄は大きく感情を封印しています。
 ですが、それは自分自身も含めて一切誰にも気付かれていません。
 封印したからと言って、その言動に大きな差が無いからです。
 その為、他人からの好意に対して感情では一切何も感じていません。(理屈で分かる場合は認識していますが、感情では理解できません)
 その原因については、追々物語の中で語っていくとしますが、そんな彼にとって唯一の感情の発露が「可愛い洋服を着てみたい」と言う物になります。

 これらの設定に関しては、知らなくても本編を楽しむ事は出来るように書いて行くつもりですが、知ってから読むときっと違った見方が出来るかもしれません。

 そんな訳で、彼はその心の状態ではたして、ひだりとの出会いで恋をする事ができるのでしょうか?
 是非その目でご確認ください。

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