本日『キミに処刑場で告白をする』をアップしました。ちょっと中途半端に短いですが、次からは新章に入ります! 幼なじみの愛加との確執についてです。アイスが苦手な理由も明らかになります。
新しいBL小説ですが、完全にファンタジーな話です。妨げられていた男性が異国に嫁ぎ、幸せになるシンデレラストーリーです。
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ろくに光も射さない部屋の中、外から扉が開いた。
解錠の音が怒っている。悲しんでいる。
「国王がお待ちでございます」
王子の立場である以上、敬語は使うが、敬意は微塵も感じられない。
数少ない侍従を従えて階段を上がっていく。
王の間へ着き、先へ進んでいく。
薄い紗の幕の中で王が玉座に鎮座している。
フィリは頭を垂れ、床に手をついた。
「遠境の果てよりお前に婚儀の話がきた。ルロ国の第四王子として、しっかりと使命を果たせ」
「……謹んでお受けいたします」
「一週間後、迎えがくる。話は以上だ」
顔を上げよ、の一言もないのかと、フィリは心の中で悪態をついた。
「男が嫁ぐなんて……」
ひそひそと話し声が聞こえ、あざ笑う者もいる。
頭を上げずに一礼をし、フィリは王の間から立ち去った。
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こんな冒頭からスタートします。
年下(スパダリ)×年上(正義感と芯が強い)です。タイトルはまだ決まっていなくてようやく書き始めたところになります。また、性描写は今までよりも多く、匂わせる発言もそこそこ出す予定ですので、苦手な方はカクヨムで読んで頂けたら嬉しいです。カクヨムは性描写を省いたものをアップします。
攻めの国はわりと自由で、受けの国は保守的な国です。どちらも王子様の設定です。
近々アップできるようにがんばります!