この小説もいよいよ中ほどに差し掛かりました。登場人物がいきなり増えたりします。
宗教というと、嫌がる人が多いかもしれませんが、ヨーロッパでの話です。ヨーロッパでは、町どころか村も城塞のようになっているのです。歴史的にも有名で聞いたことがあると思いますがゲルマン民族の大移動、この時前住民は殺されるか奴隷になる弱肉強食の世界だったのです。
その防衛の為に石文化が発達したのです。
その村の中心にキリスト教の寺院があるのはなぜでしょう。フランスでは肥沃な大地がまだ手づかずで残っていたころ、特に戒律の厳しい修道派の修道士がまず寺院を作り、その周りを開墾し畑をつくり、ある程度できたら農民に開墾した畑を渡し、さらに開墾し畑を渡す。これを繰り返して村を大きくする。村の中心に寺院があり、厳しい状況で城塞的村落が出来上がっていったのです。