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  • 異世界ファンタジー

グリムレッドSS:デュナ=ダウ・デュナ=ドウ

製作者曰く、生きている内に御目に見るか分からない“素材”を渡された時は頭が警告してきた、と。
セントラルからセザンに贈呈される為だけに、秘密裏に討伐軍と言う名の生贄達が捧げられた。それを古き龍、『エンシェント』と呼称される存在達の撃退と言う無理難題を負わされる。
『エンシェント』は自然界の使者又は化身。
『エンシェント』は光の君が最初に創ったモノ達。
『エンシェント』は我々生きる者全てを恨む怨敵。
『エンシェント』はこの世界の調停者。
『エンシェント』はこの世の摂理を監視する者。
セントラルによって召集された数、約十万の軍団が最新兵器を携え立ち向かったが帰ってこれたのはそのたった一パーセントにも満たなかった。帰還者達の顔はこの世の物とは思えない表情、言うなら幽鬼のようだった。生き残った者の中には自ら命を絶った者も……。
ただ、最後には皆後を絶つ前にこう言い残したらしい。
『“アイツ”が来る』
アイツ、とは“素材”の主だろう。そして一体、彼らはどんな壮絶な体験をしたのかは今や闇の中にしか存在しなかった。

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