いつも読んでいただき、ありがとうございます。
♪です。
明日の公開を持ちまして、『残念女神様はいつも優しい』は最終話となります。
これまで応援していただいた方、お星さまをいただいた方、ありがとうございました。
最終話の告知は明日するとして、今日は作品そのものを振り返ってみようと思います。
タイトルにあるように、この作品は優しさに溢れた作品にしようと思いました。
登場人物は敵役以外は、大体みんな優しいです。
そういえば、『はじけろ!コーラ星人』の登場人物は頭のおかしい奴ばかりでした。
その後に書いた『黒髪美少女……』は優しい人が多かったので、似たような雰囲気かもしれません。
恋愛ものは初めて書いたのですが、滅茶苦茶難しかったです。
ウエストランドの漫才で、『恋愛映画にはパターンなんかない。毎回一緒だから』って言ってましたけど、確かに似たようなものが多いように思います。
小説を書くのも商品を売るのも同じようなもので、売れる(需要がある)作品を作らねばなりません。そうすると、大体似てくるんですよね。
一方で(需要を無視して)書きたい作品を書くと、あまり読まれないという。
前者はレッドオーシャン、後者はブルーオーシャンなんて言われますが、本当に売れる作家さんは、ブルーオーシャンの中に潜む需要を見つけるのが上手いんですよね。
私は別に作家を目指していないので、ずっと自分が書きたいものを書いています。
そういうワガママな作品を読んでくださる方には、本当に感謝です。
この作品では、古事記・日本書紀に出てくる神様の世界で、私達と同じような悩みを持つ登場人物が出てきます。
世界設定はかなり珍しいとは思いますが、登場する神様は難しい名前ばかりなので、読みにくいかもなあと思いながら書いていました。
さて、少し裏設定も話します。
1.巫女柴の能力
巫女柴はいわゆるギフテッドです。
能力は高いものの、そのせいでコミュニケーションに苦労したため、人並みの人生を歩むことができなかったのです。
コミュニケーション以外でも、部屋の掃除ができないとか、色々な問題を抱えています。
でも、その反面、一度見たものを忘れなかったり、先読みしてリストを用意するなど頭の良さは他の人とは全く違います。
そんな彼女の成長もテーマの一つでした。
2.翔と萌奏
恋愛トラウマを抱えた男と恋愛を諦めた女。しかも、上司と部下。
この二人がトラブルを通じて信頼を深めていきます。
いつの間にか恋人になっていますが、告白のシーンはあえて書いていません。
恋愛小説にあるまじき行為ですが、読者の想像力にまかせてみようという試みです。
3.神様と神社
私は神社検定3級に合格しているのですが、神社検定って古事記(+皇室)を覚えるんですよ。
古事記は日本最古の小説なんですが、かなり狂気に満ちていて面白いんですよ。
なので、実在の神社・神様を登場させていますし、設定もそのままつかっています。
興味を持たれたら是非読んでみてください。
ちなみに、天津甕星関連は日本書紀の内容も含んでいます。
4.命名
神様以外は私が考えました。
主人公:天使河原 翔は言うまでもなく天使です。
幼馴染:亜熊田 吉彦は、天使の反対である悪魔が語源です。あくまだ……で考えていたら、急に袴田吉彦が頭に浮かんだので、吉彦にしました。
亜熊田 まさしは、くまだまさし さんです。
亜熊田 緑は、デビルマンって緑の血だったよなあって思い出したからです。
あとの人は適当に、神社とか神様関連の名前にしました。
長々、お話しましたが、最終話で会いましょう!
