柿尊慈

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。いつも僕に突飛な提案をしてくれる。 曖昧な記憶は全て面白い…

二人の被害者には関係性がなく、通り魔事件として捜査は進められていくが……。 KAC20205への参加作を改稿しました。（全１話・1700字→全３話・5200字） 自作「交換殺人…

百済菜（くだらな）市の中心部からほど近い場所にある武者小路 名探偵事務所。そこで助手をしている僕は、先輩のもとに集まってくる様々な暗号のような「謎」と遭遇、頭をひねって謎解きに挑…

【魔道ファンタジー×骨太ミステリー、ここにあります】 魔国ガルフバーンでは、四年に一度、最も優れた魔導士（メイガーン）を決める「メイガーン・ル・メイガーン」（魔導士の中の魔導士…

140字の短い物語集。 サクッと読めます。 割とはっきりオチをつけたい派です。 ここ最近【お題】でほぼ毎日書いております。 一度覗いてみてください！

ある夏の日、海の家を経営する水瀬一秋は、砂浜で一人の女の子に出会った。訳あって二度と女性は雇わない、と決めていた彼だったが、勢いに押され一日だけ彼女を雇うことにする。――そして、…

「おばけになっても好き」 あなたはそう言ってくれた。 私は今でもそう思ってる、おばけになっても。

幼馴染のカオリとリコは中1のときからYouTubeを始めた。 等身大の日常を投稿し、2人はチャンネル登録者50万人を抱える人気YouTuberに。 中3になっても快調だった2…

交通事故で記憶の一部をなくした笹川穂波は、病室で彼氏と名乗る吾妻浩平と出会う。 徐々に記憶を取り戻していく笹川だが、それと同時に吾妻の不可解な行動が判明していく。 記憶を失う前に…

これはまだ私が少女と呼ばれる年齢だった頃の話だ。私は両親に連れられて、もう今となっては亡くなって久しい祖父母が暮らす山梨にある小さな集落を、年に二回ほど、訪れていた。父親の運転す…

　切ない片想い。運動会のクラス対抗リレーで、彼は彼女に勝ったのだが……。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「エブリスタ」「NOVEL DAYS」でも掲載しています）

恵方巻を食べる時、決して目を開けてはいけません。 二月三日と言えば節分。 この日に恵方巻を食べる習慣が広まってきました。 では、どうして恵方巻を食べるのか、ご存知ですか？ …

　今日は節分。近くの神社では豆まきが行われている。僕は家で勉強している。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています）

　昔々、とある小さな村に鬼が降ってきたそうな。鬼を初めて見た村人は傷ついた鬼を医者に持ち込んだんだと。この突然の事態に医者も驚いたものの、村人の願いを聞き入れ、鬼の治療を引き受け…

節分の日には鬼が出る。 鬼を対峙するのに必要なのは大きな声で『鬼は外』と叫びながら豆を投げつけること。 だが、この世にはそんなことをする必要のない人間がいる。そう、ワタナベさんで…

　２０ＸＸ年、地球は宇宙からの侵略者によって重大な危機に直面していた。圧倒的に進んだ科学力で降伏を迫るバルウ星人に地球人側の兵器は何の役にも立たない。降伏か徹底抗戦か、その力の差…

　２月３日。そう、それは節分。年に一度、全国的に鬼が標的になる鬼にとっては最悪な日。鬼の女子高生鬼美は節分の朝、学校をサボる事を決意する。何故なら学校行事で節分があるからだ。 　…

一躍時の人となった桃太郎は、日本全国にその名を馳せた。

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過】 事件も何も起きません。 北欧家具に魅せられた男の、とある半日を描いています。 ※この作品はフィクションです。

　僕の名前は蒼 月(あおい らいと)。都内でその日暮らしをする22歳のフリーター。 夏が来ると必ず思い出す出来事がある。あれはそう、7年前のことだ。

社交をしない彼女はジャージかスウェットしか着ない。私は彼女に対して責任を取らなければならない。

大好きだったのに。 愛していたのに。 でもあなたはもう私のことなんて、好きじゃないもんね。 溢《あふ》れる涙は止まってくれないけど、声は出さなかった。 ーーーーー…

23歳の新入社員、慎也。 上司の誘いによるダルい飲み会からの帰宅途中、乗ったタクシーの運転手から妙な話を聞かされる。 その話が気になって仕方ないが、まさかその後、あんなラッキーな…

誰の手も借りる事無く気高く咲く花がある。 彼女はその花の様になりたかった……。

彼女と一緒に暮らすときにつきつけられた、ひとつの条件。 「私が帰るまで、部屋には入らないで」 彼女の幸せを願う男性の物語。

どんでん返したのかと聞かれても、どんでんがなにかわからない。 そんな子の話。

日直の仕事を押しつけられたトモキが絶望の才能に魅入られる話。

続いちゃったコロナ時代の怪異の話。

現代の怪異の話

《俺》に突きつけられる過酷な現実。

コロナ疲れで地元に帰った《私》がリハビリのために散歩をする話。

年末の自主クラス会で告白されてブチ切れた子の話。

久々に書きました。 話がまとまってなかったりするかも知れませんが、そこはご愛嬌でお願いします。 感想 いやぁ、ショートショートですがやっぱり書くのは良いですね。自分で書いたも…

キヨハル率いる青春売買業『Brew Blossom』は空前の繁忙期を迎えていた。COVID19不況のせいなのか、外出自粛の影響か、はたまた夢のない時代のせいなのか。 個人で細々と…

2020年3月『カクヨムWeb小説短編賞2019』最終選考に残りました。 ある日、彼らは不運にも交通事故に遭い亡くなります。 しかし目覚めると、神様らしき人物から「転生の権利を…

2020年3月『カクヨムWeb小説短編賞2019』最終選考に残りました。 魔王城に勇者がやって来た！ 魔王の玉座の間に現れたのは、なんと五十路勇者！？ 魔王は父親ほども歳の離れ…

　終電がなくなり町はより一層静かになった。 　腕を抱くようにしてベランダに姿を現した男の手には、湯気立ったマグが握られている。アパートのベランダから見下ろす駅前の住宅街に、明かり…

　"恐れ知らずのテイル"。彼女は勇者であった。 　世界征服を企む魔王を倒す為、一人魔王軍を相手にする毎日。 　そんな日々を送っていると、テイルは偶々立ち寄ったギルドの掲示板に…

少女には「汚いもの」がわからない。それがなぜ「汚い」と言われているのか、なぜ触れてはいけないのか、近づいてはいけないのか。 少女があてどなく放浪していると、不可思議な人物に出会っ…

若夫婦のおはなし 梅が咲くほどにあったかく、春の匂いを運ぶ冬の夜。 ちょっとだけ足を伸ばしてレンタルショップに行こうかな？ コンビニでアイスも良いかもと、ワクワクを膨らます奥さ…

なぜそうなったのか、誰が望んだのか それはまるで神様の気紛れのように、ある日突然世界から色が消え灰色だけが残った そして、人々は姿を消して行く── 初めからそこに想い出などなか…

【第6回カクヨムWeb小説短編賞・最終ノミネート作品】 －短編（読了時間 約12分）－　 　超能力を持つ、三人のサイキッカー。 　アカ、シロ、クロの少女たちは、彼女たちにしか…

僕は料理店を営む両親の息子として生まれた。 夢は、とびきり美味しい茶碗蒸しを作ること＿＿＿。 🌳キコリの初投稿作品となる短編小説「茶碗蒸し」。 🌳読み切りサイズの物語です。 🌳…

失望の淵に立たされた女性が、暗闇のなかで見たものとは……。

未曾有の大厄災に遭遇した人類は一致団結するわけでもなく、順当に争い、身勝手な殺し合いをはじめた これは、そんな戦争の一ページ 戦乱の中で起きた、奇跡の一夜の物語

　勇者よ、魔王を倒してくるのじゃ。そして姫を助けてはもらえんか？ 　その一言は、世界の実力者を勇者として名乗らせた。そして王は漏れなく、ひとりずつ彼らを勇者と任命し、送り出した。…

入社5年目。 仕事も一人前、後輩も出来た。 だが、社会人になって一度はやってみたいあのシチュエーションを、未だに達成していないのだ。

人間の脳みそがウニとして培養されていたら…