現在連載中のロボットバトル小説「機甲猟兵エルフリーデ」
https://kakuyomu.jp/works/16818093083904141219本日も更新中のロボットメカアクションものです!
4メートルぐらいの騎士ロボットでいろんな事件を解決していく感じです。
今回は絶賛クライマックスの6章の登場メカの設定なんかを乗っけていきます。
・〈アルファマラーク〉
黒い天使。
頭頂高4.5メートル、バナヴィア人の建国神話にある〈始まりの御使い〉=過去のクロガネを模した機体。
悠久の時を生き、250年前のバナヴィア革命で歴史に名を刻んだ不死者・救国卿が自らの乗機として設計・開発した一騎当千のバレットナイト。
猛禽類のごとき有翼の人型をしており、なめらかな曲線を描く漆黒の装甲と、青く輝く発光部から構成されている。発光部は極めて高効率の冷却システム。
頭部には巨大な単眼を思わせる巨大な複合型電子戦デバイスを搭載している。
小型・高出力の抗重力場機関によって単独での高速飛行が可能であり、後述の電子戦能力によって高度なステルス性を獲得している。
バナヴィア独立派がこれまで開発してきた機甲駆体――〈ミステール〉、〈ルー・ガルー〉、〈ウラガン〉のデータを元に設計された完全新規の駆動フレームを持つ。
その正体は先史文明種の遺産=巨大な翼手〈天使の翼〉と頭部ユニット〈摂理の眼〉に、〈アシュラベール〉を参考にした人型駆動フレームを組み合わせたもの。
〈天使の翼〉を収める器としてバレットナイトを用いているに過ぎず、その本体は巨大なウイングユニット/アームユニットである。
不可視の抗重力場をまとったテロス合金製の翼手は、その膨大な質量を感じさせない軽快な動きで駆動――凄まじいスピードとパワーを誇り、重戦車すら紙切れのように引き裂く。
またこの翼手そのものが独自の知性を持っており、内蔵センサー群と連動して外敵を感知する補助脳としての機能を併せ持つ。
この特殊合金製の翼手、本体側に搭載した光波シールドジェネレータにより鉄壁の守りを誇る。
機体中枢〈摂理の眼〉の特徴は電子戦能力であり、その射程圏内ではレーザー誘導式や画像認識式を含めた精密誘導兵器が事実上、使用不能になる。
最大の脅威はその最高速度と機体強度であり、極超音速での高速巡航から繰り出されるエーテルパルス突撃〈アルミュール・ブリランテ〉は、全長700メートル超の空中戦艦〈スオラン〉船体を貫通するほどの破壊力を秘めている。
総じて〈アルファマラーク〉の脅威レベルは、現代文明においては戦術の域を超えて戦略的レベルである。
歴史上でも稀な超人、エルフリーデ・イルーシャに匹敵する電脳棺の適性を持つルシア・ドーンヘイル/ルクカカウの卓越した機体制御によって、異常な戦闘速度で全機能を使いこなす。
武装
・頭部内蔵:絶対汚染機構〈摂理の眼〉
・胴体内蔵:光波破砕機構〈アルミュール・ブリランテ〉
・背部ハードポイント:超硬度重斬刀(ロングソード)×2
・腰部:知性化超硬度重斬翼《インテリジェンス・ソードウイング》〈天使の翼〉×2…猛禽の翼。2本のロボットアームが独立したセンサー群と副脳を持つ。
・脚部固定兵装:格闘用武装肢〈ピエ・ドゥ・ラパス〉×2
・高高度迎撃ユニット〈マルドゥック・フリューゲル〉
〈アシュラベール〉に高高度迎撃能力を獲得させるための専用飛行ユニット。
背部バックパックに積んだターボジェットエンジン1基と、脚部に装着する高機動延長靴《ハイモビリティ・スティルツ》に内蔵される2基のエーテルパルス・ロケット推進機構=合計で3基の追加エンジンによって、通常型〈アシュラベール〉の3倍以上の総推力を発揮する形態。
電気熱ジェット推進機構に加えて新設計の大型エンジン、すなわち航空燃料を使用する試作段階のジェットエンジンを装着した結果である。
合計5基のジェットエンジン+ロケットエンジンの膨大な推力によって高速飛行と重武装を可能としたのが本装備〈マルドゥック・フリューゲル〉である。
装甲で覆われた頑強なフレームを推進システムによって高速機動させるという、〈アシュラベール〉のコンセプトを推し進めた強化装備である
さらに光波シールドジェネレータ技術を応用した試作装備――高エネルギー粒子を利用した空気抵抗低減システムとアフターバーナーの同時使用により、超音速巡行が可能になっている。
エネルギーバリアを応用した空気抵抗の低減は、短時間で膨大なエネルギーを消費する(通常のバリアよりはるかに広い表面積を、精密にコントロールする必要がある)ため、再使用までにかなりのインターバルを必要とする。
運用のためには大容量蓄電池の増設が不可欠となっており、ターボジェットエンジンの燃料を含めると運用上の制約は大きい。
また機体重量の増加を推力によって打ち消している関係上、その運動性は著しく悪化しており、この形態での格闘戦はほぼ不可能である。
このためミトラス・グループでは、〈アシュラベール〉から任意でパージできる機能を実装している。
実戦でこのような機能を使いこなせる人間は限られるが、エルフリーデ・イルーシャの専用機となっている現状から「必要である」と認可された経緯を持つ。
追加装備
・翼下ハードポイント:20ミリ電磁機関砲×4
・翼下ハードポイント:4連装空対空ミサイル×2
・背部推進ユニット:ミトラス・グループ製ターボジェットエンジン×1
・背部燃料ユニット:プロペラント・タンク
・背部電源ユニット:大容量蓄電池
・脚部ロケットブーツ:ハイモビリティ・スティルツ×2
携行兵装
・胸部ハードポイント:対装甲ナイフ・スティレット×2
・背部ハードポイント:超硬度重斬刀(太刀)×2
・50口径140ミリ電磁投射砲×1
・超大型ミサイル飛行艦〈スオラン〉
全長720メートル、全幅150メートル、全高120メートルの空中飛行母艦。
最高速度は時速250キロメートル。
シュモクザメを思わせるシルエットを持つ巨大飛行船。
アルケー樹脂の外殻で覆われ、電脳棺によってエネルギー供給されて半永久的に空を飛ぶ。
推進機関である大型超伝導モーター駆動2重反転プロペラ×8基は、傾斜角度をつける機能があり、これによって急速上昇と急速下降が可能。
オーバーテクノロジーである抗重力場機関で浮揚力を得ており、通常の飛行船で言うバルーンに見える部分は、強固なアルケー樹脂装甲で覆われた格納庫・兵器庫である。
この内部格納庫に保管されている巡航爆弾を電磁カタパルトで次々と発進させ、単独で大規模な空襲を展開可能。
格納庫から電磁カタパルトまでのセッティングは自走レールで自動化されており、短時間で「再装填」が可能である。
バレットナイトと同じくエーテル粒子を利用した兵器であり、アルケー樹脂装甲に高い防御力を付与している。
このため通常の飛行船に比べてはるかに高い防弾性能・耐久性能を誇る。
動力源としてガルテグ連邦による人体実験――トリニティ・コフィンの被験者が用いられており、機械的故障がない限り半永久的に空中飛行が可能。
その豊富な電力供給を生かして、極めて強力なレーダーと航空管制能力を獲得している。
ガルテグ連邦が大陸間戦争中に運用していた超大型航空機であり、対空レールガンの射程外から大陸遠征軍を火力支援する空の要塞。
〈スオラン〉とは現行世界の古代神話に登場する巨人の名である。
武装
・40ミリ電磁投射砲×16
・8連装艦対空ミサイル×20
・36連装近接防空ミサイル×15
・プロペラ式巡航爆弾〈ピルム〉×約6000発(縦30列×横34×奥6列)
・電磁カタパルト×6
・装甲材:アルケー樹脂
・主推進機関:電動式二重反転プロペラ×8
・動力源:並列起動型電脳棺〈トリニティ・コフィン〉
終戦に伴い、情勢の変化やその維持コストなどにより廃棄処分が決定。
搭乗員である兵士たちの反乱により、ベガニシュ帝国との戦争を再開するために爆撃すべくバナヴィアへ飛来した。