改案堂

急に秋になった。
不気味なほどに爽やかなお天気。
そして、ハナミズが止まらん。


さて。
先日ロストワールドでも少し触れた、翼竜の新発見だそうで。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35238289.html
確かに幼生の、しかも死因が判るくらい状態の良い化石って珍しいかも。

発掘地のドイツ・ゾルンホーフェンって、始祖鳥の発掘地でもある。
ワタクシ、行ったことある。
段々畑のようななだらかな丘陵、いや渓谷かな、斜面の多い土地で、チョー田舎。
知らない人がふらっと行けるような場所じゃなかった記憶が。

ゾルンホーフェンは様々な希少化石が幾つも発掘される貴重な所。
更にアン＝ロサクソン人やフランク帝国とも繋がりの深い、歴史ある地ですよ。
ドイツ南部バイエルンへ行く際は、是非オススメ。


……って場所の紹介ではなく。
化石の話ね。
死因はもとより、天候や塩分濃度、生態系や生息分布まで推測できるとか、すごくない？！
保存状態の良さや長年の地道な調査、俊英達の閃きなど沢山の要素があるにせよ、一億年以上も前のことが判るって恐ろしい。
化石自体が自然の鋳造みたいなもんだから、既に奇跡だけれども。

現代人類の科学・文化のうち、いったいどれだけが何千万年も後に残るんだろうね。
地球の寿命は太陽と一蓮托生、残り50億年ほどらしい。
これからどんな生物による文明が何度繁栄するか、誰もわからんよな。

なんだかアフターマン三部作を引っ張り出して眺めたくなってきた。





※太田出版から再版されたらしいじゃん