📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346ご愛読&応援ありがとうございます。🙇
📖「第669話 魔法を使われると本気になりそうです。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818622170341561732📄いざ模擬戦の準備をしようとすると、訓練場には「棒」の備えがないことがわかった。
「素手の組手では参考にしにくいでしょうな。ステファノ」
「はい。これを使わせてもらいます」
ステファノのいでたちはシャツにズボンで、以前のような道着姿ではない。杖も持参していなかったが、その腰には細めのロープが巻かれていた。
それを解いて中ほどを握る。すると、だらりと垂れていたロープがピンと張り、一本の杖になった。
「ほう。これもイドによる強化ですか」
「ステファノの得物は杖です。少々変わっていますが、剣に見立てることもできるでしょう」
マルチェルはマーズににこりと微笑んだ。
自身は無論無手で相手をする。マルチェルの手足が剣であり、槍であった。
「一同注目! これよりギルモア家騎士団員として勇名を馳せたマルチェル氏とその教え子ステファノ氏による模範試合を披露していただく。一挙一動見逃すことなきよう、刮目して拝見せよ!」
さすがに王立騎士団で副団長を務めるマーズである。訓練場を震わせる大音声が響き渡った。
鉄壁のマルチェルが戦う姿を自分の目で見られる。団員たちに異様な緊張感と期待が広がっていた。……
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お楽しみください。