📋[ThreadList] 絶対に出てはいけない着信～ミズキからのLINE通話～
「物語の一番おいしいところだけを読めたら、どれだけ贅沢だろう」
そんな発想から生まれたのが、この
Thread Story（スレッドストーリー）です。
1スレッド900文字程度の短いパートで、印象的なシーンだけを切り取り、5〜7スレッドでひとつの物語を描く。
要点だけを追いながらも、読後には全体像がふわりと輪郭を持つ──そんな読み心地を目指しています。
～＊～ ～＊～ ～＊～ ～＊～
SNSで広がるある都市伝説――
「深夜2:44に、“ミズキ”という名前でLINE通話が来たら、絶対に出てはいけない」
遊び半分でかけ直した高校生のグループに、何が起きたのか。
～＊～ ～＊～ ～＊～ ～＊～
[ThreadStory]
絶対に出てはいけない着信
～ミズキからのLINE通話～
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Thread 01｜「ミズキって誰？」
ーーーーーーーーーーーーーー
クラスの廊下で、誰かがぽつりと言った。
「ミズキって名前から電話が来たら、絶対に出ちゃダメらしいよ」
みんなは笑って流した。そんなの、ただのネットの噂だ。
けれどその日の放課後、俺たちはそれがただの怪談じゃないことを知る。
それは、いつもと変わらない日常に、じわじわと侵食してくる恐怖の入り口だった。
Thread 02｜「2:44の着信」」
ーーーーーーーーーーーーーー
深夜のスマホ画面が震えた。
通知には「非通知」とだけ書かれている。
そして、画面いっぱいに「ミズキ」という名前が浮かび上がる。
時刻はちょうど2時44分。
心臓が跳ねる。着信音は、でもどこか遠くで掠れているようだった。
俺は凍りつき、画面を見つめていた。
Thread 03｜「遊び半分でかけ直した」
ーーーーーーーーーーーーーー
翌日、グループのタカシが笑いながら言った。
「ミズキにかけ直したら、録音できるかもな！」
ふざけてタカシが通話ボタンを押した瞬間、スマホのカメラが勝手に起動し、自撮りモードに切り替わった。
画面に映ったのは、知らない女の子の後ろ姿。
だが、その画面には…
Thread 04｜「ひとり、いなくなった」
ーーーーーーーーーーーーーー
タカシは次の日、学校に来なかった。
連絡も取れない。SNSも更新されていない。
誰もが不安に胸を締め付けられた。
「ミズキはね、誰かと通話することで存在を思い出してもらえるんだって」
それは、孤独な少女の呪いのように、俺たちの心に棘を刺した。
Thread 05｜「今も通話中」
ーーーーーーーーーーーーーー
ある夜、俺は自分のスマホが勝手にカメラを起動させているのに気づいた。
画面の中には、自分の影とは違う、細く揺れる「誰か」がいた。
通知バーには何もないのに、ホーム画面の上に浮かぶ文字が、俺の背筋を凍らせる。
Thread 06｜「通話の向こう側」
ーーーーーーーーーーーーーー
ベッドの上で、俺はスマホを握っていた。
本当は怖くて仕方がなかった。
けど、知りたい気持ちが勝ってしまった。
「通話の向こう側に何があるのか」を。
意を決して、スピーカーをONにした。
Thread 07｜「最後の着信（終）」
ーーーーーーーーーーーーーー
新たな失踪者が出たことを担任が告げる。
ざわめく教室。
また今日も、どこかで誰かが”繋がって”いる――
～＊～ Thread Note （あとがき）～＊～
Thread Storyはまだまだ進化中のスタイルなので、皆さんの声を参考＆励みにして育てていきたいと思います。
ではまた次のThreadで。
👉ｎｏｔｅでも更新中です。
https://note.com/fuukougensou/m/m7b74b464cdde
By. 風光 ～Fuukou～
そんな発想から生まれたのが、この
Thread Story（スレッドストーリー）です。
1スレッド900文字程度の短いパートで、印象的なシーンだけを切り取り、5〜7スレッドでひとつの物語を描く。
要点だけを追いながらも、読後には全体像がふわりと輪郭を持つ──そんな読み心地を目指しています。
～＊～ ～＊～ ～＊～ ～＊～
SNSで広がるある都市伝説――
「深夜2:44に、“ミズキ”という名前でLINE通話が来たら、絶対に出てはいけない」
遊び半分でかけ直した高校生のグループに、何が起きたのか。
～＊～ ～＊～ ～＊～ ～＊～
[ThreadStory]
絶対に出てはいけない着信
～ミズキからのLINE通話～
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Thread 01｜「ミズキって誰？」
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クラスの廊下で、誰かがぽつりと言った。
「ミズキって名前から電話が来たら、絶対に出ちゃダメらしいよ」
みんなは笑って流した。そんなの、ただのネットの噂だ。
けれどその日の放課後、俺たちはそれがただの怪談じゃないことを知る。
それは、いつもと変わらない日常に、じわじわと侵食してくる恐怖の入り口だった。
Thread 02｜「2:44の着信」」
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深夜のスマホ画面が震えた。
通知には「非通知」とだけ書かれている。
そして、画面いっぱいに「ミズキ」という名前が浮かび上がる。
時刻はちょうど2時44分。
心臓が跳ねる。着信音は、でもどこか遠くで掠れているようだった。
俺は凍りつき、画面を見つめていた。
Thread 03｜「遊び半分でかけ直した」
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翌日、グループのタカシが笑いながら言った。
「ミズキにかけ直したら、録音できるかもな！」
ふざけてタカシが通話ボタンを押した瞬間、スマホのカメラが勝手に起動し、自撮りモードに切り替わった。
画面に映ったのは、知らない女の子の後ろ姿。
だが、その画面には…
Thread 04｜「ひとり、いなくなった」
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タカシは次の日、学校に来なかった。
連絡も取れない。SNSも更新されていない。
誰もが不安に胸を締め付けられた。
「ミズキはね、誰かと通話することで存在を思い出してもらえるんだって」
それは、孤独な少女の呪いのように、俺たちの心に棘を刺した。
Thread 05｜「今も通話中」
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ある夜、俺は自分のスマホが勝手にカメラを起動させているのに気づいた。
画面の中には、自分の影とは違う、細く揺れる「誰か」がいた。
通知バーには何もないのに、ホーム画面の上に浮かぶ文字が、俺の背筋を凍らせる。
Thread 06｜「通話の向こう側」
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ベッドの上で、俺はスマホを握っていた。
本当は怖くて仕方がなかった。
けど、知りたい気持ちが勝ってしまった。
「通話の向こう側に何があるのか」を。
意を決して、スピーカーをONにした。
Thread 07｜「最後の着信（終）」
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新たな失踪者が出たことを担任が告げる。
ざわめく教室。
また今日も、どこかで誰かが”繋がって”いる――
～＊～ Thread Note （あとがき）～＊～
Thread Storyはまだまだ進化中のスタイルなので、皆さんの声を参考＆励みにして育てていきたいと思います。
ではまた次のThreadで。
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By. 風光 ～Fuukou～
