# 『7時22分の電車で始まる恋』開発後記・あとがき
## 完結の御礼
『7時22分の電車で始まる恋』を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。なろうに初めて投稿した作品ですが、こうして無事最後まで書き切ることができて正直ホッとしております。
高校2年生の春、7時22分の電車で出会った健太と千尋の物語は、ここで一つの区切りを迎えました。二人の出会いから、友情、恋愛、そして新しい家族の誕生まで――ゆっくりと、でも確実に歩んできた二人の日々を、最後まで見守っていただけたこと、心から感謝しています。
本作は微熱系小説を描きたいという衝動から勢いで執筆を開始し、勢いで走りきった作品です。なろうでは処女作となります。(連載中に『音光学園女子校文化祭大作戦』の連載も同時に開始してしまい同時二連載となってしまいました。)
健太が千尋の実家「水野屋」のSNSマーケティングやWebサイト構築を手伝う場面では、実際の技術を可能な限りリアルに描写することを心がけました。
- GoogleサイトでのWebページ作成
- Instagramを使ったSNSマーケティング
- Googleフォームでの注文受付システム
- HTML/CSS/JavaScriptの基礎学習
- フロントエンド・バックエンドの概念
これらは実在する技術であり、高校生でも学べるものばかりです。物語を通じて、技術の楽しさや、それを使って誰かを助けることの喜びを感じてもらえたら嬉しいです。
なお、私自身最低限のウェブアプリは組めますがウェブアプリエンジニアの専門家ではございませんので、ご了承ください。(間違いがあったらこっそり教えていただけると嬉しいです。)
## キャラクターへの想い
### 佐藤健太
内気で不器用だけど、誠実で優しい少年。千尋との出会いをきっかけに、どんどん成長していく姿を描けたことが、作者として一番嬉しかったです。
書いてる本人としても奥手な二人、すごくじれったかったぞ!
### 水野千尋
和菓子屋の娘として、伝統を守りながらも新しいことに挑戦する姿勢を持つ彼女。健太の支えを受けながら、自分でも技術を学び、最終的には二人で協力して水野屋を支えるまでに成長しました。
第62話「恥ずかしい買い物(千尋視点)」での彼女の勇気ある決断(健太のチキンっぷりに対してのあの堂々とした様)は、印象的なシーンの一つです。
## 読者の皆様へ
ブックマーク、感想、評価をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
素晴らしいプラットフォームで、多くの方に作品を読んでいただけたことは、作者にとってかけがえのない経験でした。毎日のアクセス数やブックマーク数を見るたびに、「次の話も楽しみにしてくれている人がいる」と思うと、執筆の励みになりました。
## そして、次の物語へ
『7時22分の電車で始まる恋』では、技術を通じて二人が繋がる物語を描きました。
次の作品では、「創作」という別の形で繋がる二人の物語を描きたいと思っています。
### 次回作予告:『ライバル優等生とエロ漫画描いたら恋に落ちた』
「このエロシーン、リアリティないと思うの」
「……お前、何が言いたい」
「実際にやってみないと、わからないでしょ?」
「は!?」
成績トップの黒澤蓮×いつも2位の白石遥。
ライバル優等生の二人には、誰にも言えない秘密があった。
蓮=なろう作家(PV一桁、読まれるのはエロ短編のみ)
遥=Pixiv絵師(伸びるのは二次創作エロ絵だけ)
互いの秘密を知った二人は、「最強のエロ漫画」共同制作を開始する。
「このポーズ、実際にやってみて」
「資料のため、でしょ!?」
ポーズ確認で密着ドキドキ。
キス角度検討で顔が近すぎ。
ベッドシーン研究で……
「資料のため」という建前が、やがて本当の実験に――
優等生が真面目にエロを研究する、
承認欲求×創作×恋愛のドキドキラブコメディ!
創作を通じて成長し、認め合い、恋に落ちる二人の物語。
※本編R15、直接的な性描写なし
『7時22分の電車で始まる恋』が「技術×恋愛」だったとすれば、次作は「創作×恋愛」。
健太と千尋が技術を学びながら絆を深めたように、蓮と遥は創作活動を通じて互いを知り、認め合い、そして恋に落ちていきます。
「承認欲求」という、創作者なら誰もが抱える欲望。
「PV一桁」という、誰もが通る苦しい道。
「読まれたい」という、切実な願い。
それでも描き続ける二人の、笑いあり、ドキドキあり、そして真剣な創作論もある――そんな物語を目指しています。
もしご興味がありましたら、次作もお付き合いいただけると嬉しいです。
本作は11/22、21:00から連載予定です。
初回は7話同時公開予定!乞うご期待!!!
## 最後に
『7時22分の電車で始まる恋』は、その名の通り、7時22分の電車から始まった、小さな恋の物語でした。
健太と千尋の未来が、温かく幸せなものであることを願いながら、この物語の幕を閉じたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
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2025年11月 ほしみ
P.S. もし『7時22分の電車で始まる恋』を楽しんでいただけたなら、ブックマークや感想、レビューをいただけると、とても嬉しいです。次回作執筆の励みになります!