幸は刀を握る男と対峙していた。
強い。『気』で分かる。幸は、久しぶりに感じた『死』に恐れが湧き上がってくることに気づいた。
愛刀を握る手が冷や汗で濡れ、指の先から冷えていく。
サワリと吹いた生温い風と共に、二人は動いた。ここから先は本能の成せる闘いだった。
弾く、斬り込む…避ける。
必死に伸ばした切っ先も、皮膚を裂くだけで致命傷には至らない。
雨で濡れた地面が滑った。その隙を逃さず、男の刀が振り下ろされる………
死を覚悟したとき、母の声が聞こえた。
『相討ちでも良い。勝つのだ!』
「やァッ!」
逃げ腰になっていたのが、ぐいっと前に出た。
そのまま、斬られるのを解っていながら、剣を振った―――
勝負は刹那。
どちらも、土に床をついた…
が、数秒遅れて男が倒れた。
「私、勝ったんだ…生きてる!」
えぇー、突然始まった茶番に付き合って頂き、ありがとうございました。
訳…難しいテストと本能(カン)で闘う→討ち死に
覚悟で突き進む→平均点より上!
ってことが言いたかったんです!