戦闘機乗りのお話を書いているのですが……。
この話は、別の話を大幅改稿して出来上がっています。
その、大幅改稿する前のお話を書くきっかけになったのは、仕事場で関わった方のお話でした。
その方は、いわゆる『傷痍軍人』さんです。
第二次世界大戦では本当に戦闘機に乗って闘っておられました。
敵機に撃墜され、洋上に投げ出され、足は不自由になったものの現在もご存命の方です。
第二次世界大戦中、まだ二十代で中尉さんだったらしいので、優秀な方だったのでしょう。
しかし、いつも謙虚で控えめな方です。
その方はあまり戦時中のお話をされませんでしたが、ある時、「どんな時代になっても、上手く生き抜かなてくはいけません」と、私におっしゃってくださいました。
『とある王子とお姫様の物語』には、『生きぬく』という色合いを加えています。
そのことを、夜宮様が上手くレビューで表現してくださり、私としては本当に嬉しかったです。
このお話はもうすぐ終了しますが、インスピレーションを下さったo中尉に、感謝申し上げます。
o中尉の言葉を、もう少し上手く表現できるよう、精進いたします。