西川笑里

私は1年生の梨乃と4歳の拓哉の母親。パート先で、今日は雨予報なのに梨乃に傘を持たせていないことに気づいた。雨は憂鬱と思っていたけれど、先輩の田中さんの一言から……。

同じ高校生でありながら、恋人との日常を描いてあるツイート。 やがて彼は、意外と近くに住んでいる事を知って…… 自主企画、「同題異話・６月　『恋よりも恋に近しい』」参加作品です。

子どもの頃の空想癖が災いしているのか、世間から引きこもりがちになっている紗季子。自分の幼い娘にもしっかりその血は受け継がれているようで……。初夏のある日、自分と正反対の性格の弟に…

ささいなミスから異動させられたオレ。 それからというもの、つまらない日々が続いている……。　 　 『ミッション・クリア』の続きです。 前作に名前とエピソードが出ただけの『大和』さ…

虹には本物も偽物もなく、ただ光の屈折の度合が違うだけ……。夏の終わりにそれを教えてくれたのは隣の席に座っていた同級生。自分と違い、平穏で理想的な青春をおくっている模範生だった……。

　作者は虫を観察するのが好きなのですが、長年アブだけは苦手でした。ただこの話を書くにあたって沢山調べて彼らは彼らなりの生き方をしているんだなと、少し分かり合えた気がします。 　…

2021年4月1日。マツダスタジアムでは広島阪神戦が行われていた。楠瀬スミレの父、「じいちゃん」はラジオでゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人による地球侵略により佐賀が乗っ取られ、「肥…

不器用で空気の読めないところが自分とそっくりな友達。大の仲良しだったのに、ある日を境に距離が生まれ……。三年ぶりに訪れた公園で、友達の小さな秘密を知った杏は……。

高校生のときは、小説家になりたいと思っていた。大学生のときも、大学院生のときも。夢を追うには経験と先立つものが必要で、今までの学びを活かせるところに就職した。 これは、ひょんなこ…

性的マイノリティの意志を無視して「LGBT」は広まった。それは、当事者とは何の関係もない世界だった。｢LGBT」がもたらした利益は何もない。政治や商売の道具としてもてあそぶばかり…

　世の中には一定数、真夜中に働いている人間がいる。そんな人間にとっては、太陽がのぼっている時間こそが夜中である。 　KAC202210　10回目お題『真夜中』参加作です。 ※…

　ビルの屋上で死ぬといったら飛びおりではないのか。すくなくとも私はそのつもりだった。それなのに―― 　夢月七海さんの自主企画『同題異話・二月号　　沈黙に積雪』に参加させていた…

　はたしてなにかの役に立つのかどうかわかりませんが、発見時すでに末期の肺がんだった母にも『あとになって思えば』という予兆らしき症状がいくつかあったので、この機会にひとつのケースと…

　とある日の、とある警察署。生活安全課の当直勤務は激務である。晩御飯を食べられないことなんてザラであり、そう言う時は備えている「非常食」が役に立つ。 　今回の非常食は、赤いきつね…

　阿澄家に伝わる『きょう読み』の力。今日と凶。両方の力を同時に持つことはないといわれていたのだが――。 　夢月七海さんの自主企画、同題異話・十一月号『きょうを読むひと』に参加さ…

ぬいぐるみと女の子をめぐる、ほんの日常の短編です。 「ゾエ」はぬいぐるみの名前です。 フランス語の女性名「Zoe (ゾエ、ゾーイ)」より、「生命」「生きるもの」という意味があり…

髪を切ろう。思いきって髪を切ろう。 なんとなく「いつものとおり」と思う自分にさよならしよう。

　落ちこんだとき。悩んだとき。ぼくはいつだってあの日の、茜色に染まった思い出へと立ち返っていたような気がする。 　夢月七海さんの自主企画『同題異話・十月号　　茜色した思い出へ』…

自分が受けたことを、誰かにまた返す、というのはよくあること。 それが好意であれ、逆の感情であれ。

とある男の一日のルーティーン。

4話で完結の短いホラーです。

サクサク読めるものを目指しました。 これまでの話で一番素直に書けたなという気がしています。 ご注意ください。 あからさまにグロテスクな暴力の描写等はありませんが、人によっては嫌…

【短編】『僕』と『彼女』はもうすぐ式を挙げる。今日も挙式会場のホテルに打ち合わせに向かっている。 五月の日差しが強い中、日傘をさした彼女の鞄が劣化していることに『僕』は気づく。 …

満月の夜。 黒猫のムギさんと「僕」は河原で焚火を楽しみます。 --- 「ムギさんと僕」の２人のひとコマです。

営業の大和（やまと）さんは、庶務の私になにかしら雑用を頼んでくる。 その頼み方があまりにも頻繁だから、周りの人には「罰ゲーム」なんて、思われちゃってたみたい。 だけど、そんな大和…

※自主企画「筆致は物語を超えるか」【初夏色ブルーノート】参加作品です。 就職活動中に降りた駅にあった喫茶店。 そこは高校時代に付き合っていた智昭が、行きたがっていた店だった。 …

人間が消え去った世界に取り残されたのは、わたしとポンコツロボのアイツだけ。それでもわたしは生きて行きたい。 ゆあんさん主催の自主企画「筆致は物語を超えるか」参加作です。ぎりぎり…

５月のある晴れた日に私はあのアリアを聴く。 ”彼女”と”彼”はどういう気持ちだったのか、それを想像するために――。 ※注意！ 　この小説には、オペラ「蝶々夫人」に対する独断と偏…

ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか」【初夏色ブルーノート】 https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219771446698 参加し…

どうしてこんな風になってしまったんだろう。 自分が自分でなくなっていく。 自分が抑えられなくなっていく。 どうしてなのか分からない。 これを読んだあなた、理由はなんだと思います…

もう少しもう少しだけそばにいさせて。 いつかは春風に吹かれて旅立つから。

人を好きになるきっかけってなんでしょう。 外見が気に入ったから。 優しそうだから。 なんだか面白い人だから。 思い込みと勘違いで始まって、そして何かが生まれていく。そんなものか…

　娘からぼくのスマホに連絡がはいったのは、三か月ほどまえのことだ。 KAC202110お題：ゴール

　ソロで活動することになった、とあるダンスパフォーマーが電話した相手は。 　KAC20219お題：ソロ○○

小さな喫茶店で見つけた、小さな幸せの話。

まゆしさんの『破壊衝動』棗颯介さんの『本当の、友達』のオマージュになります。 先にフォローリストから飛んで本家２作を先にお読みいただけると楽しめるかもしれません。

香鳴さまの自主企画　[第2期] 同題異話SR -Sep.- 『サヨナラ、小さな罪』参加作 俺は同棲中の小夜とはうまくやっている。ただ、１点を除いて不満はない。 その１点がすりあ…

千夏は田舎に住んでいる女子高生。 毎年、夏と冬の休みにやってくる従兄弟の蓮ちゃんは都会に住んでいるのでうらやましくて仕方がない。 こんな田舎に毎年二回もわざわざ泊まりに来るなんて…

茜：宙に浮いちゃう主人公。美術部。 空：茜の幼馴染の男の子。お互い意識して距離ができていた。サッカー部。 美月：茜の親友。 遥：美術部で茜と一緒。 松本先生：数学担当。サッカー部…

ゆあんさんの自主企画『筆致は物語を超えるか【雪を溶く熱】』参加させていただきました。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897…

10万字以上投稿しているのに全然☆がつかない！ 定期更新してるのにレビュー１つない。 「おもしろい」と言ってもらえるのに全然伸びない。 それは『書く能力』と『宣伝する能力』は別…