(※小説本文 1話 センパイは金ピカゴリラ
https://kakuyomu.jp/works/16818093093089147918/episodes/16818093093089358192 より)
パルミは楽しそうに混ぜっ返します。
「KGRでキングコング・恐竜レックスかもー? ゴリラと恐竜の合成怪獣、がおー!」
おそらくパルミはレックスという単語から、恐竜のティラノサウルス・レックスを連想したのでしょうね。
「たしかにRは入ったけどさ、パルミ。KとGが二回使われてるじゃん」
トキトがツッコミを入れると、カヒが真面目な顔でつぶやきました。
「それじゃあ王様のゴリラで、キングゴリラ……」
その言葉を聞いた瞬間、仲間たちの頭の中に、王冠をかぶったゴリラの姿が浮かびました。
ウインはカヒが真剣に考えたようすで言うのがおかしくて吹き出します。笑ってしまったことをごまかすために、早口で情報を整理するのでした。
「ぶっ。あ、そうそう、センパイが地球の文字を知っていたとして、地球人だったとしたらおもしろいね。あと、持ち物には自分の名前を書くのがいちばん自然かな」
カヒは、ウインが笑ったことを気にする様子もなく、真剣な顔で続けました。
「王様がダメなら……金ピカゴリラ」
彼女がそう言ったとたん、仲間たちの頭の中には、今度はまばゆい金色に輝くゴリラの姿が浮かびました。
「ウッホホー? カヒっち、ゴリラ思考から抜け出せなくなった?」
パルミがへんな声を出しながらツッコむ前に、すでに仲間たちは笑い出していました。
トキトがカヒの肩をぽんぽんと軽く叩き、笑いをこらえながら言います。
「ぷふ……俺がゴリラって言ったせいだよな、カヒ。でも、たぶんゴリラは間違い……」
アスミチは遠慮なく声を上げて笑っていましたが、突然、なにかがひらめいたように表情を変えました。
「あれっ? 金ピカゴリラ……ちょっとだけドンキー・タンディリーに似てるかもって思っちゃった」
ドンは人間よりも手足が太く、頭も胴体に埋もれているような形をしているため、よく見ればゴリラに近いシルエットに見えなくもありません。
その会話を聞いていたドンが、イワチョビの体を使っておどろきを表現しました。小型のゴーレムであるイワチョビは、小学校に上がりたての子どもくらいの背丈です。それが、全身を大の字に広げた姿勢でくるっと回って「おどろいた」と言います。じっさいには声ではなく思念を心に伝えてくるのですが。
「ええーっ、ボクが金ピカゴリラ? ゴリラってロボットのことなの?」
トキトやカヒが「ゴリラ」という単語を連発していたせいで、ドンは勘違いしてしまったようです。ウインがあわてて訂正します。
「違うの違うの! ゴリラはね……」
仲間たちは、ドンにゴリラという生物の説明をしながら、誤解を解くことになりました。
【画像】は Copilot が想像した上記のシーン。
セリフの創造は、置くとして。
カヒのその想像した絵は!?
ゴリラ……より、だいぶヒトですよね?
そんな姿のセンパイじゃない設定なんだけど……!