えー、だいぶ盛り盛りに盛った導入部が過ぎて、これからお話の本筋に入っていくところなのですが、1話完結スタイルですのでスケール感とかスペクタクル感とかそういうのとは無縁なのでご安心ください。
そして、ここでお話しするのは、自己満足もかねた自己紹介的な小話です。なんのまとまりも無くとりとめも無く書くつもりなので覚悟はいいですか?
烏丸千弦さんに(思惑通り)反応いただいた通り、第2回「ハードボイルドは面倒くさい」にて引用した詞はRobert JohnsonのLove in Vainです。主に雰囲気を盛るためにこの詩的な詞を使ったのですが、これを女である彰子に歌わせることで、何かしらの意味を含ませる効果があったり無かったりするのかもしれません。
そして、第1回「ハードボイルド探偵、登場す」の冒頭での「空から過去が降ってきて」というのは、Elmore JamesのThe Sky is Cryin'から取ってきたものです。まんま直訳だと「空が泣いている」......まあ気持ちはわからなくもないですが、それをそのまんまここで書くわけにはいきませんね、は? ってなります。もちろん泣いているのは男で、情けない悲しい男のブルーズなのですが、あえてここでは哀れな女の涙としました。とりあえずそれだけは言っておきたかったのでした。
ついでに、第2回の終わりで「嫌な予感」「悪い予感」とあるのは、ブルーズでよく出てくるフレーズであるところの“I've got a bad feeling”を意識しました。
とまあ、私の中のハードボイルドについてちょろっと語ろうと思ったのですが、意外と大変ですね、まだまだ語りたいこといっぱいありますが今日はこのへんで。つってもそんな大したモンじゃあないんですけどね。また適当につらつらと書いていこうと思います。よかったらお付き合いくださいませ。うへへ。