みなさん、こんばんは(二回目)
どうも、ぼん・さーらⅡ世です。
先ほどの近況ノートでもご報告の通り、
拙作『青春リスタート』ですが本日3000PVを達成しました!
わーい!!!
今回はお正月ということもあり特別に、
3000PV達成記念SSを書き下ろしてみました。
約10分前に描き終えた、源泉かけ流しに限りなく近い状態で皆様にお届けします!
(約3000字弱の本編クラスのボリュームになってしまいました……)
それではどうぞ!
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『青春リスタート ~入試トップの俺、だけど恋愛偏差値は底辺です~』
お正月&3000PV達成記念特別SS
〔勝利の誰の手に?〕
今日は一月一日。
一年の計は元旦にあり。
そんな俺の今年の目標は変わらず理想である『普通の青春』を送ることだ!
俺は元旦の空気感が結構好きだ。
家の中はいつも以上に緩くまったりとしているが、ひとたび外に出れば寒く澄み切った空気も手伝って、新たな年を迎えたんだという気分になれる。
(家族はゴロゴロしてるしちょっと初詣でも行ってくるか)
北浦家はいつからか一月二日に初詣に行く習わしができていて、父親曰く「三が日は全部正月だから元日くらいはゆっくりしよう」ということらしい。
ただ俺はやはり元日にこそ初詣に行って、今年一年のスタートダッシュを決めたい!
そう思った俺はあの『ラブコメ神社』こと住江神社に向かった。
*
(うわぁ、さすが凄い人だな)
地元民からは山梅(やまめ)駅への抜け道としての色合いが強い住江神社の参道だが、さすがに今日は多くの人で溢れている。
俺もその人波に入ると、男坂と呼ばれる正面の急な階段を上って本殿のある境内へと足を踏み入れた。
そこでもお参りに並ぶ人たちでごった返している。
手水で清めてから本殿に並ぶと一列前に見覚えのある金髪ポニーテールの女の子が目に入り、彼女がふと振り返った瞬間に目が合った。
「沢井!?」
「え、北浦!?」
彼女は普段のサバサバしてスポーティーな印象からは異なる、赤く華やかな晴着を身に纏っていた。こういうギャップは結構インパクトがあり、例にもれず俺も思わず声を上げてしまう。
「おぉ……」
「なに? なんか変?」
「いや、いつもと印象が違うからビックリして」
「やっぱりアタシこういうの似合わないよね……」
「いや、めっちゃ似合ってるし綺麗だよ」
「き、綺麗!?」
「うん」
素直な感想を告げると沢井は急に黙り込んでしまった。
ストレートに褒めすぎて気持ち悪かったかな。新年で少し気が大きくなってたのかもしれない……反省反省。
「あ、まだ言ってなかったね。明けましておめでとう」
「あ、うん。明けましておめでとう」
そういって沢井は手を前で合わせて軽くお辞儀をする。
うん、やっぱり似合ってるし綺麗だよ。
「そういえばなんで沢井がここにいるの?」
「アタシんとこ親戚が山梅にいてさ、毎年大晦日と元日は集まってんのよ」
「それで暇になって抜け出してきたと?」
「まぁそういうこと」
確かにうちも昔は親戚みんなで集まって一緒にテレビ見たりカウントダウンして楽しかったな。
従弟の兄ちゃんたちは元気にしてるだろうか……
話している間に列は進み、沢井が賽銭箱の前へと到着する。
彼女が先にお参りし、俺も前の人がはけたタイミングで続いてお参りした。
お祈りが終わり横に抜けると沢井が待ってくれていた。
「お守りとか見る?」
「あ、うん。せっかくだから見てこう」
沢井の提案に乗っかり、社務所に向かうとそこには巫女姿の若い女性がお守りを売っていた。それにしても若い男が多いような……
「あれ、北浦くん!?」
「え、本当だ」
人波を抜けた先にいたのは紅白の巫女衣装に身を包んだ天ヶ瀬さんと和田さんだった。
「え、天ヶ瀬さんに和田さん!? どうして巫女?」
「(実はお正月限定のバイトなんだ!)」
天ヶ瀬さんは他のお客さんに配慮してか小声でその事実を教えてくれる。
確かにこの神社がお守りを売るのなんて正月かお祭りの時くらいだし、バイトの方がいいんだろうな。
「じゃあ和田さんも?」
「そう。璃世(りよ)が誘ってくれて一緒にやってみたんだ」
それにしてもクラスツートップの美少女の巫女姿を見れるなんて今年一年の運を使い果たしてしまってないか若干心配になるレベルだ。
しかしいやぁ、実に眼福だ。もはやチェキを一緒に売ったらすごい儲かるんじゃないかと神前にも関わらず下衆な発想が浮かぶくらいにはめちゃくちゃ可愛かった。
「そういえば北浦くんは何で沢井さんと一緒なの?」
「あ、それ私も聞かせてもらっていい?」
二人からなにやら重圧を感じる。これが巫女パワーなのか。
「いや、たまたまそこで会ったんだよ」
「そう、アタシの親戚ん家この近くだからさ」
「あ、そうだったんだ!」
「なるほど」
理由を説明すると二人はほっと胸をなでおろしたように見えた。
「そういえばこの後休憩に入るんだけど、よかったら一緒に羽根つきしない? 神社の人が貸してくれて後でひなたとやろうと思ってたの」
「「羽根つき!?」」
俺も沢井もその響きに目が輝く。何せ俺ら羽根つきのプロ(実際はただのバドミントン部)ですから。!
「よし、その勝負乗った!」
「やった! じゃあちょっと待っててね!」
それから約三十分後、巫女姿のままの二人と合流し、神社裏の空きスペースへと移動する。
「そういえば負けた人はどうすんの? さすがにアンタらも私も顔に墨はキツイでしょ」
沢井が女性陣を代表して切り出してくれた。そりゃ晴れ着姿と巫女姿の彼女たちの顔に墨を塗るわけにはいかない。いや、塗ったら塗ったで新しい世界が開花してしまいそうだけど、それもちょっと怖い。
「じゃあさ、五回お手つきした人は好きな人、もしくは気になってる人の良いところを言うってのはどう?」
「それなら少しハードル低くて助かるかも」
「アタシは全然オッケーよ」
「わかった、俺もそれでいいよ」
かくして新春羽根つき大会が始まったのだが……
(スンっ)
(ぺシュっ)
俺はバド部というアドバンテージが逆に足を引っ張り、見事五回お手つきをしてしまった。いつも使っているラケットとリーチが違い過ぎて逆に難しかったのだ。
(てかみんな俺のこと狙い過ぎじゃない!?)
バド部という点では沢井も同じ状況なはずなのだが、彼女にはあまり球が回っていかなかった。
「じゃあ北浦くん、早速罰ゲームだよっ?」
「好きな人の良いところ、言ってみて」
「もったいぶらずに早く言いなさいよ」
(これって言わなきゃダメ? 言ったらバレそうな気もするんだけど……)
「えーと、頑張り屋で優しくて」
「「「うん」」」
「実は熱い気持ちを持ってて」
「「「それから?」」」
「すごく可愛い」
「ねぇ、北浦くん。それって……」
「「「いったい誰なの!?」」」
気付けばいつのまにか三人が目の前に来てどんどん俺との距離を詰めてくる。
「いやぁ、それは……」
「ごまかさないで! ちゃんと教えてっ!」
「私も北浦君の好きな人、知りたい」
「この期に及んでアンタまだ逃げるの?」
(こんな状況で言えるわけがない! 誰か助けてくれー!!)
(ハッ!)
なんだ、夢か。
俺はタオルケットを剥いで布団から起き上がる。
それにしてもなんで夏休み真っただ中に正月の夢なんか見たんだろう。
(体育祭の援団の練習もあるしそろそろ学校に行くか)
俺は『普通の青春』を手に入れるため、早速夏服に着替えて支度を済ませて今日も学校へと向かうのだった。
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いかがでしたでしょうか?
今回はザ・ラブコメというテイストでお送りしてみました!
しかしまぁ夢オチって便利ですねぇ(遠い目)
だって本編はいま夏本番の青春真っ盛りですから!
もし楽しんで頂けましたら、
改めまして本編の方もよろしくお願いいたします!
・それはどこまでも理想の青春を追い求める王道ラブコメ
『青春リスタート ~入試トップの俺、だけど恋愛偏差値は底辺です~』
https://kakuyomu.jp/works/16818093087840336222それではみなさん引き続きよいお正月を!
どうも、ぼん・さーらⅡ世でした!