橋山直樹

車と人生のことを考えました。連作短歌２０首。

「私より先に死んでください」 　それが、私と結婚する彼女が提示した唯一の条件だった。 　普通、こういうものは「私より先に死なないでください」と言うのじゃなかろうかと思い、そ…

【まえがき的なやつ】 『ひとつの花に託す。』が『５分で読書：驚愕のミライ』に収録してもらえることになりました。 【書籍の紹介ページ】 https://www.kadokawa.…

睡眠時精神没入過剰症という疾患がある。患者は睡眠時に自己の精神世界に過剰に没入してしまい、そこで深い怪我を負えば臓器を痛めたり、昏睡状態に陥って現実に戻れなくなったりするのだ。 …

火星の基地建設に参加したのは日本の建設業チームだった。そこで出会った不思議な黒い箱・・その箱の持つ秘密とは・・

軌道エレベーターが実用化された近未来。宇宙安楽死葬を希望する顧客の、とある要望に奔走するスタッフたちがいた。 三題噺「指輪」「最速」「桜色」に参加した作品です。 https:/…

2年後に小惑星が地球に衝突すると言う。そんな未来に現実味が湧かない主人公は、いつもと変わらぬ日常を送るが、それとは関係無く、周囲はどんどん変化していく。 この作品はPixiv、…

　西暦二〇三七年。かつて夢物語だった生命維持睡眠技術――俗に言う「冷凍睡眠」が現実のものとなり、関連ビジネスは日本国内においても着実に普及しつつあった。だが、「冷凍睡眠」の認可に…

恋愛ゲームの世界に転生した俺。 しかし転生したのは主人公ではなく、主人公の親友ポジションのキャラクターだった。 失望している俺のところに、ある日、差出人不明のラブレターが届く。 …

死に瀕した老人と、それを見まもる若い女性。 我々の未来にあるかもしれない看取りの場面を書きました。

桂霄《けいしょう》は、数多いる皇帝の孫娘のひとり。容姿も才も特筆することのない彼女は、平凡な人生を送ると思っていたのだが── 第六回こむら川小説大賞参加作です。お題：逆境 「花…

第一回かぎろ杯 応募作品です。 少年は母に似た少女を、 自然と追ってしまうんだとか。