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カクヨム対策24

カクヨム対策の対策とするべきか?

カクヨムでAI規制が出たらしい。規制ではなく「対策」らしいが、要はAI利用作品に
・AI本文利用
・AI本文一部利用
・AI補助利用
のタグを付けろというもの。
先日のAI作品大量投稿の余波だろう。
ただ、編集部もAIと非AIの区別がつかないのか? ラノベでは判別が難しいのかもしれない。
その反面、noteではAI利用がほぼ推奨されているし、両者の温度差は面白い。

ワープロが登場した頃も、自筆原稿でなければ駄目だと言われたものだ。
いまではワープロは当たり前。
要は、道具を使うのか、道具に使われるのか──その違いだ。

AIには身体がない。すべてが脳内世界で、ネットとの相性は抜群だ。
世界をどんどん拡散できる。
だがそれは結局、脳内の自己満足(自己充足か?)で、オナニーと変わらない。
他人のオナニーを眺めて楽しむ輩が増えた、という話でもある。
露出は承認を呼ぶ。
人気作家や若い子の露出は好まれるが、退職した爺のオナニーを誰が見たいか、という現実もある。
(もちろん、そういう趣味の者も少数はいるが。)

AIはその垣根を平らにし、個性を剥奪する。
ゆえに、なりすましが得意で、バズりへの最短距離にもなる。
だから「バズるものを真似ろ」と言われるわけだ。
だがその世界には身体性がない。
ラノベならそれでいいかもしれないが、文学は身体と世界の摩擦が問いだから、
そこをスルーしてしまうのは致命的だ。
単なる真似っ子では駄目なのは当然で、
その程度の読解力は編集部にもあると思っていたが……なかったのだろうか。
そもそも、そういう作風を想定したプラットフォームがラノベなのだろう。

さて、カクヨムの対策に従うべきか。
正直、わからない。
そんなタグを付ける必要があるのか?
罰則も明示されていない。
AI補助を使っている作家なんて、山ほどいるだろうに。

身体の話。
朝、味噌汁を作ろうとしてじゃがいもの皮が滑って大変だった。
水も冷たい。
それでも温かい味噌汁を求める──そこにこそ「人間」があるのだ。

さてこの文章はどれでしょう。

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