アリクイのバクは私の耳穴に舌を入れ、蟻を次々に舐め取って行く……私も耳元に蟻をお引き出すために甘い声で歌う……あなたに合わせたい私の家族、お父さんはそれは美しい顔でコスモス街道からやってきた……そして私は彼のあとを追う……あ母さん、あなたのおばあちゃんは、ひまわりのセーターで私を迎えた……私が母の日にプレゼントしたセーター……ニット編みのサマーセーターのつもりだったけど夏が過ぎても出来なかった……お父さんのプレゼントはこれからクリスマスまでの予定で真赤なトナカイに白いサンタさん……彼には初めてニットで編んだお決まりのマフラーはどこまでも長く長く私の
首まで巻けるの……あなたのベビー服はこれからね。じいじいが買ってくれたから、まだ冬がくるまで大丈夫よ……私は目覚めルことなく眠っていたんだ……そこは違うとバクのアリクイに言うのだけど、あなたの声がするから舐めてしまう……静かに静かに……
これはあなたとバクの秘密にして……アリクイのバクは今日も隣で寝ているの……私の夢を食べながら……