さとちゃんペッ！

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災厄に揺れる天平二十一年。
聖武天皇が、娘・阿倍内親王へ皇位を譲る日が来た。

深緋《こきあけ》の衣に薄色の袿《うちぎ》を重ね、
裾の長い裳《も》が朝の光をひらめかせる。

ゆるやかに玉座へ歩むその姿に、
宮中は息を失った。

こうして——
少女皇帝・孝謙天皇が誕生した。

奈良の空は、その瞬間、確かに新しい色を帯びた。

完結した歴史小説はこちらです。良かったら読んでください。↓

源平合戦で命を落とす安徳天皇に転生した俺、死にたくないので、未来の知識と過剰な努力で、破滅の運命を覆します
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