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第14話 大嘗祭は人々の思いをのせて  投稿しました

https://kakuyomu.jp/works/822139837796390515/episodes/822139838736661491

全国から米や果物、香木が運ばれ、神と天皇が一夜を共にする大嘗祭の夜が始まる。

白い麻布、檜の香、蘭奢待の煙。
月光の下、聖武天皇は神と一体となり、新しい国の命を受け取る。

あたし・光明子は、そのすべてを息をのんで見ていた。
――人が神と食事をする夜。
それは、世界の境が一瞬だけ溶ける夜。

けれど胸の奥では、ただ一つの願いが燃えている。
「神さま、あたしを皇后にしてください」

チートも祈りも通じない。
それでも、あたしは信じてる。
この夜から、光明子の奇跡が始まる。

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