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145話 里人は俺たちに隠し事をしている 投稿しました

https://kakuyomu.jp/works/16818792438048725794/episodes/16818792440192108053

料理屋に頼まれ、安介とハヤテは春の林へフキを採りに向かう。
夢中で茎を折っていると、木立の奥で走り去る小さな影――そこにいたのは、ノリと見知らぬ色白の少女だった。

「安介、ハヤテ。……信じてるから」
そう言い残して駆けていくノリ。

隠された少女の正体と、その家の困窮。
痩せ細った手首、伏せられた瞳。
なぜ彼女を隠さねばならないのか――。

フキと、わずかな米を手渡すことで垣間見えた、もう一つの青景の影。
それはやがて、安介たちを大きな秘密へと導いていく。

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