今回のお話のタイトルの「慣れとは恐ろしいものだな」は個人的にはガンダムのシャアが言った記憶があるんですが、どうも違うっぽいようで……年取ってくるとウソの記憶が挿入されるそうで怖いわー。
タイトルにもあるように慣れというのは「本当に」恐ろしいものです。
現在俺は工場勤務なのですが、機械を壊したレベルの事故は「慣れて確認せずに作業を行う」事で起きるというのは良く学びましたよ。
事故っていうのは「普通に考えたら絶対にありえない事」が起きて事故になるんですよ。
今務めてる工場ではグループ企業同士で事故の情報を共有してるんですが、多くは「慣れ」から発生してるんですよ。
いつもやってる事だから、って雑にやっていると事故が起きるんですけど、それを知っていたとしても事故は無くならないんですよ。慣れちゃうから。
で、この慣れが恐ろしい最大の理由が「慣れていることに慣れて」しまって「アンテナが錆びでボロボロになる」事です。
こう言っても分かりにくいでしょうから例を出しましょう。
例えば俺が「民主主義国家は国民１人１人が王様なのであって、王様が政治や経済や国際情勢に無関心でゴシップやエンタメに溺れてたら、どんな国でも傾くに決まってる」って言ったとしましょう。
ここで「ＮＨＫのニュースを見て少しは世界情勢に目を向けようとする」のならまだ見込みはあります。
ダメなのは「そうだよね、日本は民主主義だから国民１人１人がしっかりしないとな」って言いながらスマホでショート動画を見るような奴です。
自堕落な生活に慣れてしまうと「自分は今、自堕落な生活を送っている」事にさえ気づかなくなるものです。
「朱に交われば赤くなる」あるいは「ぬるま湯」とか昔の人は言ってましたけど、その通りですよ。
言い方は悪くなりますけど「本当のバカはあまりにもバカ過ぎて自分はバカだと思っていない」んですよ。
むしろ本物のバカほど「自分は案外頭良いのでは？」ってさえ思ってるもんです。
ビッグモーターがやらかした「お客様の車体にわざと傷をつけて保険料を水増し請求する」っていう普通に考えたら「絶対にありえない」事が起きたのも
「みんなやってるから」っていう「慣れ」で起きたのでしょう。あるいは高校野球部でのいじめもそう。
慣れとは本当に恐ろしい。自分たちが間違っているという感覚さえ慣れでマヒしてしまうのだから。
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