あらすじ紹介
ある日、仲良し幼馴染み3人が仲良く目覚めるとお布団の傍には野口英世の山があった。
以下、この現象について解説。
これは近年の日本では稀に起こる現象である。
始まりの父母神により日本と八百万の神々が産まれ、彼らが人の子らの営みを見守り続けること幾星霜。
文明が生まれ、田畑が生まれ、争い、天下統一、そして他の国との大戦争を乗り越え、泰平を得た現代。日本人の約半数以上は何かしらのオタクというサブステータスを持っている。
カエルの子はカエルという言葉があるように。
高天原ではコミケが開催されていた。
なんせ、オタク国家の国産み達である。
当然オタク気質は多大に持ち合わせており、その矛先が元来慈しみ見守る人の子達に向くのも自然の摂理であった。
つまりこれは、高天原で神々が萌えの供給を受けた時、下界の当人達にお布施として振り込まれる現象である。
そんな事情を知らない彼らは顔を見合わせて、散らばった野口英世を整列させるのであった。
「お寿司食べたいね」
「新幹線来るところにしよ、あそこのたこ焼き好き」
「寿司を食うんじゃねぇのかよ……」
ちまちま拾って保護者に渡しに行く良い子達に、また1枚野口英世が天より遣わされるのである。
数年後、高天原コミケの覇権ジャンルになる幼馴染み3人の話。
https://kakuyomu.jp/works/16818622174615577527/episodes/16818622174622937232