感想No.9が書き上がりました!
『望郷居酒屋 ――あの味が、あなたを待っている――』湊 マチ さん
https://kakuyomu.jp/works/2912051600982156665/episodes/2912051601566542655連作短編集って確かに似た構成になりがちですが、でも工夫のしがいはあると思います。
連作短編集で「は〜、さすが」と思ったのは、池波正太郎さんの鬼平犯科帳シリーズです。
読む前は、主人公の長谷川平蔵中心に物語が進むのかと思っていたんですが、意外にも彼視点の話は多くありません。
第1話からして、途中まで長谷川平蔵が登場しませんしね。
敵役であるはずの盗賊視点の話も多かったりして、読んでいると、盗賊にも感情移入しちゃうんですが、そこはやはり長谷川平蔵の物語。
ちゃんと「勧善懲悪」で終わるんです。
共通しているのは、この「勧善懲悪」くらいで、物語から受ける印象は毎話違います。
大きくみたら構成は似ていると思うんですが、そこに気づかせない工夫がきっとあるんですよね。
現代になっても古臭く感じないし、「は〜、池波正太郎さん、恐るべし」。