皆さま、こんにちは。莧子です。
このたび『普通に生きたい私』は無事に完結いたしました。これまで読んでくださった皆さま、そして温かく応援してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
本作は、私にとって初めて対外的に発表した作品です。投稿を始めてからおよそ三か月、振り返ってみると本当に不思議で、かけがえのない時間でした。あのとき勇気を出してカクヨムに投稿してみて、本当に良かったと感じています。
そうしたこともあって、《普通に生きたい私》は私の人生の中でも特に大切な作品の一つになりました。少し大げさかもしれませんが、ラストを書き上げ、麻央たちと別れる場面では、作者であり同時に最初の読者でもある私自身が、思わず目頭が熱くなってしまいました。名残惜しくて、なかなか手放せなかったのです。
物語の最初の構想は、さまざまなアニメや漫画の定番ネタやお約束を一つのクラスに詰め込み、まるで大乱闘のように異なる世界観の主人公たちが掛け合いをする、軽いコメディ作品にしようというものでした。何度も書き直し、自分の好みを重ねていくうちに、今の形は当初の案とは……だいぶ違うものになってしまいましたが(笑)。
さて、ここからは少し反省点についても触れさせてください。
まず、各話の文字数についてです。他の作品と比べてもかなり多く、最多で六千字を超えた回もありました。できるだけ一話ごとに充実した内容をお届けしたいという思いからでしたが、ウェブ上で読むには少し長すぎたかもしれません。読みづらさを感じられた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。今後は文字数の多い回を分割するなど、改善していきたいと考えています。
また、本作は大きな展開や激しい衝突が比較的少なく、登場人物たちの何気ない会話が多い構成になっています。これは私自身の好みでもあり、キャラクター同士のやり取りを書くことが本当に好きだからです。制限がなければ、文芸部の三人の雑談だけで一話まるごと書いてしまいたいと思ったことさえありました。ただ、その分、刺激が足りないと感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
作者の好みと、読者の皆さまに楽しんでいただけるかどうか。その間で揺れ動いたことは、私にとって初めての葛藤でした。それでも、その悩みさえ創作の一部として面白いと感じながら、少しだけ自分のわがままを通し、一見意味がないように見える会話もあえて残し、物語をキャラクター本位で描く形を選びました。きっと、こうした雰囲気を好きだと言ってくださる方もいるはずだと信じて。
《普通に生きたい私》の完結後は、しばらく気分転換として、作風の異なる短編を書いていく予定です。また、ずいぶん前に執筆した作品も改稿のうえ、カクヨムに投稿できればと思っています。本作とはまた違った魅力を感じていただけたら嬉しいです。まずは……ホラーなどいかがでしょうか(笑)。
長編の新作についても、実はすでに書き始めています。ただ、まだ分量が十分ではないため、短編を公開している間に書き進め、ある程度まとまってから正式に連載を始めるつもりです。本作の連載を通して多くのことを学びましたので、次回作では自分の好みを大切にしつつ、より多くの方に楽しんでいただけるエンターテインメント性も意識していきたいと考えています。その際も、もし応援していただけましたら幸いです。
少し長くなってしまいましたが、一つの作品を完結まで書き上げられたこと、そして読者の皆さまから温かい言葉をいただけたことは、まるで夢のように嬉しい出来事でした。
数ある作品の中から《普通に生きたい私》を見つけ、麻央、悠真、澪、穂乃香とともに歩んでくださったことに、改めて心から感謝いたします。
またご縁がありましたら、次の作品でお会いできれば嬉しいです。
本当にありがとうございました。