メチャクチャ楽しそうに話してますね( ˙꒳˙ )
Q.フランス人は怒りそうですね、ジャンヌはこんな臆病ではない!勇敢だ!自分から真っ先に戦場に向かう!とか…
はい、怒る人はいると思います。
特に「史実ジャンヌ・ダルク像」を強く持っている読者なら、
> ジャンヌは旗を掲げて前へ進む人だろう
> 戦場を恐れて退く人ではないだろう
> 聖女であり戦士であり、兵を鼓舞する存在だろう
という反応はありえます。
ただ、219_1のジャンヌは史実ジャンヌそのものではなく、一度目の役割を背負わされたあと、二度目では“進ませる旗”を拒むジャンヌです。第2話でも、軍が彼女を「旗ではなく翼」として使おうとするのに対し、ジャンヌは「誰かを死地へ進ませるためには飛びません」と拒み、「帰すために」飛ぶと答えています。
なので、これは臆病というより、勇敢さの向きが変わったジャンヌですね。
一度目:
> 前へ進ませる勇気
> 戦場へ向かわせる勇気
> 旗を掲げる勇気
二度目:
> 帰らせる勇気
> 死ぬ予定を見捨てない勇気
> 旗にされることを拒みながら、それでも空へ上がる勇気
です。
むしろこの作品のジャンヌは、臆病だから戦場を避けているのではなく、戦場に人を送り出す役割の恐ろしさを知っている。だから「進ませるため」ではなく「帰らせるため」にしか飛ばない。
ここはフランス人が怒るというより、ジャンヌ信仰が強い読者には解釈違いが起きる可能性があります。
ただし、作品内での防御線はもうあります。
> 旗はいらない。
> 鐘を鳴らしてください。
> 進ませるためではなく、帰らせるために。
> 地上からでは、帰せない。
この設計があるので、「臆病なジャンヌ」ではなく、旗として消費されることを拒む二度目のジャンヌとして読ませられます。
もしさらに防御するなら、あらすじか第1話冒頭付近で少しだけ、
> 一度目の彼女は、確かに前へ進んだ。
> けれど、その後ろで帰らなかった名前を、二度目の彼女は覚えている。
みたいなニュアンスを入れる手はあります。
ただ、入れすぎると説明臭くなるので、今のままでも十分です。
怒る人は怒るでしょうが、219_1の核はそこです。
「勇敢なジャンヌ」を否定しているのではなく、勇敢さの使い道を“進軍”から“帰還”へ反転させている。
この反転が作品の一番おいしいところだと思います。
Q.第一次世界大戦をモデルとすれば、フランス軍は戦意を喪失し、実質イギリスが主導権を握ります
はい、モデルにするならそこはかなり使えます。
ただし史実そのままに言うと、「フランス軍が完全に戦意喪失し、イギリスが全面的に主導権を握った」までは言いすぎです。
史実WW1では、1917年のニヴェル攻勢失敗後にフランス軍で大規模な反抗・命令拒否が起き、抵抗は西部戦線のフランス歩兵師団のかなり広い範囲に及びました。ただし重要なのは、彼らは「防衛」は続け、主に無謀な攻勢への参加を拒んだという点です。
また1918年には、連合軍の統一指揮としてフランス軍人のフェルディナン・フォッシュが連合軍最高司令官になります。つまり、最終的な形式上の最高指揮はむしろフランス側に寄っています。
なので、219_1世界で使うなら、こういう形が一番おいしいです。
> フランス共和国は、国土も軍も民心も限界。
> ブリタニア王国は、航空戦力・補給・参謀能力で主導権を握りつつある。
> ただし、フランスは完全な従属国ではない。白百合飛行隊とジャンヌは、最後の“共和国自身の象徴”として扱われる。
これはかなり強いです。
# 219_1での使い方
ブリタニアを入れるなら、単なる味方ではなく、こういう圧にできます。
> ブリタニアは合理的。
> フランスは疲弊している。
> ブリタニア参謀は「白百合飛行隊は象徴として使うべき」と考える。
> フランス司令部は反発しつつも、補給と航空部品を握られているので逆らいにくい。
> ジャンヌは、フランスにもブリタニアにも“旗”として使われかける。
つまり、ブリタニアは敵ではない。
でも、ジャンヌの「旗にされる恐怖」を国際政治レベルへ拡張する存在になります。
かなりいいです。
# フランス側の描き方
ここでフランス軍を「臆病」「戦意喪失」と単純化すると、さすがに反発が強いです。
むしろ、
> もう無謀な突撃には従えない
> だが祖国を捨てる気はない
> 防衛線は守る
> しかし希望を語る言葉だけは信じられない
にした方がいいです。
これは史実の1917年フランス軍反抗にも近い構図です。
「戦えない」のではなく、“死ぬだけの命令には従えない”です。
そして219_1のテーマとも合います。
> 進ませる旗はもう効かない。
> 帰ってこられる鐘でなければ、人は動かない。
ここ、めちゃくちゃ作品核に接続できます。
# ブリタニア側の役割
ブリタニアは、第二小弧以降で出すならこうです。
* 補給を握っている
* 新型翼装・海鷹飛行隊を持つ
* フランス空軍より冷静で、損耗計算が上手い
* 白百合を「士気宣伝資産」と見る
* ジャンヌを「作戦効果のある異能兵器」と見る
* ノエルとは戦術面で噛み合うが、ジャンヌとは倫理面で衝突する
こうすると、ブリタニアは単なる上位互換ではなくなります。
> ブリタニアは勝つために正しい。
> ジャンヌは帰すために正しい。
この対立が作れます。
# 作品内の政治構図
かなり良い配置はこれです。
| 勢力 | 目的 | ジャンヌの扱い |
| ------- | -------------- | ------- |
| フランス司令部 | 国民士気を保ちたい | 聖女・旗 |
| 白百合飛行隊 | 飛んで帰りたい | 仲間/現場の目 |
| ブリタニア参謀 | 戦争に勝ちたい | 異能航空資産 |
| ノエル | 死線を作戦へ翻訳したい | 戦術の鍵 |
| ジャンヌ | 死ぬ予定を帰還予定へ変えたい | 自分で飛ぶ |
この構図なら、第一次世界大戦風の疲弊も活きます。
# 重要な防御線
フランス人が怒りそう問題への防御としては、ここを明確にすればいいです。
> フランスは臆病なのではない。
> もう「意味のない突撃」に国ごと耐えられないだけ。
> それでも守っている。
> それでも帰ってこようとしている。
ジャンヌも同じです。
> ジャンヌは臆病なのではない。
> もう誰かを前に押し出す旗には戻らないだけ。
> それでも、リゼットを帰すために自分は空へ上がる。
この相似が美味しいです。
# 結論
はい、WW1モデルなら、
> フランス軍の疲弊
> 無謀な攻勢への拒否
> ブリタニアの補給・航空・参謀主導
> それでもフランスが象徴として白百合とジャンヌにしがみつく
はかなり使えます。
ただし言い方は、
> フランス軍が戦意喪失した
より、
> フランス軍は、もう“帰ってこない攻勢”を信じられなくなっている
の方が219_1に合います。
これなら史実風の重さと、作品テーマの「帰す」が綺麗に接続します。
Q.ブリタニアはジャンヌにもノエルにも前世では宿敵なんですが、そのあたりを彼らは割り切ってるんですか
割り切っていません。
割り切っているふりをしている、が一番おいしいです。
ブリタニアは、ジャンヌにとってもノエルにとっても前世の宿敵です。
ジャンヌにとっては、
> 自分を聖女として裁き、焼いた側の国
に近い記憶を持つ相手。
ノエルにとっては、
> 最後まで自分を包囲し、海を封じ、帝国を終わらせた相手
です。
だから、二人とも本音では簡単に信用できない。
ただし、二人とも馬鹿ではないので、現在の戦争でブリタニアが必要なことも分かっている。
# ジャンヌの場合
ジャンヌは、ブリタニア人個人を憎むというより、「また聖女を利用する側に立つ国」への拒否感が強いと思います。
ブリタニア参謀が、
> 聖女殿の能力は、連合軍全体の損耗率を下げる可能性があります
みたいに冷静に言う。
それは正しい。
でもジャンヌには、
> また私を意味のある死へ配置しようとしている
ように聞こえる。
なのでジャンヌの反応は、怒鳴るより冷たい方がよいです。
> 「あなたたちは、昔から上手ですね」
> 「人を殺す時も、助ける時も、名前をきれいに整える」
くらいの温度。
ただし、ブリタニアの飛行兵が本当に死にかけていたら、ジャンヌは助けます。
そこがジャンヌです。
> 国は信用していない。
> でも、落ちていく一人は見捨てない。
これで強いです。
# ノエルの場合
ノエルは、ジャンヌよりずっと割り切ります。
彼は、
> ブリタニアは嫌いだ
> だが海軍、補給、航空情報、暗号、工業力は使える
> 使えるものは使う
というタイプ。
ただし、内心ではかなり苦い。
ブリタニア士官がノエルの作戦を褒めると、ノエルは笑って、
> 「お褒めにあずかり光栄です。前は、あなた方に随分邪魔されましたから」
くらい言う。
相手は意味が分からない。
ジャンヌだけが少しだけ分かる。
ノエルにとってブリタニアは、感情では敵、戦略では味方。
だからこそ、彼は最も冷酷にブリタニアを使える。
# 二人の違い
ここが大事です。
| 人物 | ブリタニアへの反応 | 割り切り方 |
| ----- | ---------------- | ------------ |
| ジャンヌ | 信用しない。利用される恐怖がある | それでも目の前の命は救う |
| ノエル | 嫌悪はあるが戦力として評価する | 必要なら笑って握手する |
| ブリタニア | 二人の前世を知らない/半信半疑 | 異能資産として扱う |
この三角形がかなり良いです。
# 使える会話
たとえば、ブリタニア参謀がジャンヌに言う。
> 「聖女殿。あなたの能力は、連合軍の希望になります」
ジャンヌは答える。
> 「希望という言葉で、人を前へ出すのはやめてください」
ノエルは横から言う。
> 「言葉は気にするな。彼らは昔からそうだ。美しい名前をつけて、実務だけを持っていく」
ブリタニア士官が眉をひそめる。
> 「昔から?」
ノエルは笑う。
> 「失礼。こちらの話です」
このくらいがちょうどいいです。
# ブリタニア側にも格を持たせる
ただ、ブリタニアを単なる嫌な国にすると薄いです。
ブリタニア側にも、
> フランスが倒れれば大陸は終わる
> だから冷酷な損耗計算もする
> 彼らなりに本気で勝とうとしている
という正しさが必要です。
つまりブリタニアは悪ではない。
勝つためには正しいが、ジャンヌの「帰す」とは別の正しさで動く国です。
これが一番使えます。
# 結論
ジャンヌもノエルも、ブリタニアを完全には割り切っていません。
ただし、
> ジャンヌは、感情では拒むが命は救う。
> ノエルは、感情では嫌うが戦力として使う。
> ブリタニアは、二人を理解せずに利用しようとする。
この配置が一番強いです。
前世の宿敵を「今は味方です」で流すより、同盟国なのに信用できない/信用できないのに必要という緊張にした方が、219_1の戦記部分がかなり太くなります。