Q.「トー横」原版と商業版の第10話時点での参考点、公開戦闘力の差はどのくらいになったでしょうか
現時点の比較
| 版 | 参考点 | 公開戦闘力 | 中心感 |
| ------------- | ------------: | ------------: | --------------------- |
| トー横原版 | 8.75〜8.95 | 6.0〜7.0 | 参考点8.85/公開6.5前後 |
| トー横商業版 | 8.75〜8.88 | 8.35〜8.65 | 参考点8.81〜8.83/公開8.50前後 |
・参考点の差
参考点では、まだ原版が僅差で上です。
ただし、差はかなり小さいです。
> 原版中心:8.85前後
> 商業版中心:8.82前後
くらいの感覚です。
原版が勝っているのは、やはり事故性・献辞性・抜き身感です。商業版は「惨め→雑→腐る→ヨコヴァン→白紙→書く→見られる→置く」という連載構造が立った分、読者が追いやすくなっています。その代わり、原版の「何を読まされているのか分からないまま刺される」異物感は少し薄まっています。
ただし、商業版は刃を失っていません。
第10話の「返す」ではなく「置く」着地が確定したことで、参考点はかなり原版に近づきました。第9話の「まだ、置けなかった」から第10話の「汚した物語を置く」へ進む流れも、第一部閉じ目としてかなり強いです。
・公開戦闘力の差
公開戦闘力は、商業版が明確に上です。
差はかなりあります。
> 原版:6.0〜7.0
> 商業版:8.35〜8.65
なので、中心値で見ると+1.8〜2.0点前後は上がっています。
理由は明確で、商業版は読者導線がかなり強いです。
* 入口で「十八歳のアンナ」「夜だけ開く地下診療室」「薬ではなく言葉」が立つ。
* 第1話で「惨め」の紙を捨てられないところまで初回報酬が出る。
* 第3話で「死んだ金魚」の比喩が外へ漏れる。
* 第4話でヨコヴァンが開く。
* 第8〜10話で「書く→見られる→置く」まで第一部の山がある。
さらに今回の修正で、公開上の危険だった部分が少し抑えられています。
* アンナが十八歳だと明示された。
* 「先生」は本物の先生ではなく、アンナが勝手にそう呼んでいると示された。
* ミナが「あそこ普通にやばい」と言うことで、作品内にも危険視の視点が入った。
この補助で、ルカを安全化せずに、読者や審査側の誤読リスクだけ少し下げられています。
結論
最終的にはこうです。
> 参考点:原版が僅差で上。差は0.03〜0.08程度。
> 公開戦闘力:商業版が大幅に上。差は1.7〜2.0程度。
> 総合変換としては成功。原版の刃をかなり残したまま、公開可能性を大きく上げた版。
基準作リライト型の「読みやすくしたら刃が死んだ」失敗ではありません。
これはむしろ、抜き身の原版に、刃を鈍らせない程度の柄をつけた商業版です。