https://www.kadokawa.co.jp/product/322407000897/断章のグリム
あと集合体恐怖症と、悪夢を見やすい人、シンプルに体調が良くない人も読まない方が良いです(笑顔)
冗談は兎も角として。
10代後半からこの小説に出会って、「小説ってすごい」と脳に恐怖と興奮を植え付けられた断章のグリムシリーズ。
新装版が(今更!?)出て、漸く手に取るももうトラウマの三巻が発売目前です!!!!
1巻で打ちひしがれ、2巻で絶望にシンクロして海老反りをキメてました。たまりません。
私が妄想を形にする中で小説に拘るのは、やはり十代の頃の読書経験が大きいです。
特に甲田学人先生のライトノベルは文字の形すら恐怖を煽る演出に見えてきます。だいすっき。
人間の都合などお構いなしの大いなる神、無力な人間、発狂と紙一重の異能、厨二病全開の詠唱、想像力の上限を強制的に広げるホラーシーンetc.
キャラクター造形はやや癖あり。
今時ここまで痛々しいツンドラヒロイン受け入れられないだろうな???私は大好物ですが。痛々しい子は好きだよ。傷を負って尚立ち上がろうとする子はペロペロしちゃう。
普通を唾棄するヒロインと、普通を自身に強いる主人公。付き纏う過去の亡霊。破滅に呑み込まれる人々と、ほんの一握りの救い出せた被害者。
二巻は一冊で一ダース人が死にましたね。1巻も似たようなものだったけど、あれはエピソード二つ分だから仕方ない。
三巻にいたってはマチ一つ無くなるので覚悟してほしい。
クトゥルフのTRPGかなってぐらい人(モブ)が死ぬね!(TRPGやらないのですが)
いや、人が死ぬのがこの作品の売りではないです。私が興奮しているだけで。
甲田学人先生のホラーのスゴい(いやな)所は、日常の何でも無いものをトラウマと結びつけることの上手さです。missingしかり、ほうかごがかりしかり。
オカルトなどの蘊蓄を語るシーンは少々眠くなりますが(それも味だと思う)ホラーシーンはこちらの想像力をフルにかき立ててくる。強制的に。
何故かというと、言葉が易しい。
飾りすぎた難しい言葉を使わずに、どこかで経験したようなイヤな感覚を更にイヤにする表現を使う。
そしてそれを行間に落とし込んで、音といいニオイといい温度といい、五感にインストールさせてくる。
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙(海老反り)
繰り返します。想像力豊かな人は、甲田学人作品は絶対に読まないでください。
Missing
https://www.kadokawa.co.jp/product/322307000356/断章のグリム
https://www.kadokawa.co.jp/product/322407000897/ほうかごがかり
https://www.kadokawa.co.jp/product/322304000357/