あとがきに代えて(本編の読後にお読みください)
最先端の量子力学を勉強している際に、あのアインシュタインでも批判した物理様態であることに興味をもち、「量子もつれ」という現象から量子力学、果ては量子テレポーテーションということも起こる世の中が来るのではないか?ということすら想起され、この作品に結びつきました。どこがどう結びついたかは、なかなか読者の方には、特にその内容を読むと分からないかと思いますが、実はとっても高尚なところに発想の起源があったのです(笑)。書き上げてから、推敲、特に10,000万字以内までに削るところはなかなか難渋しました。「量子もつれ」と合わせて、もっと濃密な妄想シーンや対局の行方を見守るファンたちの滑稽かつ熱を帯びる対局室とのギャップを浮き彫りにする会話のシーンなどは紙幅が許すならば、採録しておきたいエピソードシーンではありましたが、断腸の思いで削りました。
今回はかなり大胆なシーンも取り入れてますが、一度読み始めたら本を措くを能わず、という感じで、面白く最後まで読者の方にお読みいただけたのなら、筆者にとりまして、望外の幸せとなります。最後までお読みいただきありがとうございました。