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さて、最新話ではアデルレインのこれまでの不安や焦りが爆発したお話でした。
間近でクリスティナやマユレリカの活躍を目撃して自身の無力感を刺激されていたのもありますが、前話最後の公王の疑惑を突きつけられ、ついに溢れてしまった形です。
……思えばこれまで彼女は何一つ活躍出来ていませんでした。
鉱山基地襲撃では計画すら知らされず（彼女が悪い訳ではないです）、グレゴルドとの会話でも主導権を握れる訳でもない。
情報収集力も少なく、レジスタンスはいまやクリスティナの方が統率者として支持が多いです。
マユレリカのお陰でドムという協力者は得られたものの、結局彼女は交渉の前段階、ドムの公王の人柄についてすら考えが及んでいなかった。
また、ヴァニタスくんにも武力で敵わないことを最初にわからされてますし、彼女はもう自身がどう進むべきかも見失ってしまった状態ですね。
失意の中でも子供を助けたりと善性こそ持ち合わせていますが、周りと比べると圧倒的に力不足を感じる状況。
最後の懇願は等身大の彼女が剥き出しになった結果かと思います。
果たしてヴァニタスくんはそんなアデルレインにどう答えるか。
次の話ではその辺りが主題になるかなと思う次第です。
それと、マリオス公王の死亡説はヴァニタスくんもまだ疑いの段階ですね。
本当に亡くなっているのか、それとも監禁されているかは実際のところはわかりません。
とはいえそろそろ向き合わないといけないのは事実なので、一旦ドムという協力者を得た段階で話すことに決めました。
結果アデルレインの反応は逃避だった訳ですが……なんとかいい方向に進んで欲しいものです。
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