• 異世界ファンタジー

【3000位台突入御礼】」「異世界ファンタジーランキング上昇中!」感謝SS『ロスタとクッキー』

ヴェイグ様の直属の従者は僕を含めて3人。

しっかり者で生真面目なアラン。
「ヴェイグ様に健康的な生活を過ごしていただくために我々は……」
「アラン話長いよー、結局何をすればいいのさ?」

おっとりとして天然な?イシュー。
「ロスタ。今日のブランドティーをお持ちするので、それのお供にちょうどいい本を探してきて欲しいのですが?」
「分かった!いつも書類片手にお茶を飲んでるから、前にヴェイグ様が興味持ってた文献持ってくるね」

──そして、好奇心担当の僕!

今日は昨日に引き続き、ヴェイグ様の部屋付き担当だ。午前中はヴェイグ様と一緒に、薬効がある草を入れた香りの強い独特のクッキーを作ったんだ!

最初はなんで甘いクッキーに匂いの強い草なんて入れるんだろうと思ってたけど、これがアクセントになってとっても美味しかったんだよね!(※本編第38話のお話だよ!)

「ロスタのお陰で手早く作業が出来た。後で皆に秘密で多めにやろう」

やったー!!いっぱい食べられる!……と思ってたのに、経理部のカルセドニー様との交渉材料にされてしまった……。

ヴェイグ様は申し訳なさそうにこっちを見ていたけど、ヴェイグ様の従者として情けない所は見せられないからね。

でも、今度別のお菓子で埋め合わせしてもらうのはアリですよね?ヴェイグ様!


──なんてことを思いながら、午後、ヴェイグ様のお部屋のお掃除をしていた時だった。

「おや、ロスタ。どうしてそんなにしゅんとしているのですか?」

近衛の仕事が一区切りしたのか、ふらりと部屋に現れたイシューが首をかしげながら聞いてきた。

「あ、イシュー。ううん、カルセドニー様にクッキーを持っていかれちゃって……。でもヴェイグ様は悪くないんだよ!」
「あらら、それは大変でしたね。ですが安心してください」

イシューはいつものおっとりした笑顔のまま、さらりと恐ろしいことを言った。

「次の『着せ替え』の時に、ヴェイグ様を特製のハーブでぐっすり眠らせてしまえば良いのです。そうすれば撫で放題ですし、お菓子も食べさせ放題ですよ?」
「……え!?薬で眠らせるの!?それはちょっとやりすぎじゃ……」

「ふふ、王都の皆様からも『もっと過保護な三従者が見たい』『ヴェイグ様を全力で応援したい』という熱烈な声援がたくさん届いているのですよ? 期待に応えるのも従者の務めです」
「えっ、王都のみんなが……!? 確かに、ヴェイグ様ってすごく強くて格好いいのに、たまに力加減を間違えて(※机を砕いたりして)困ってる姿も可愛いから……もっと格好良く(?)着せ替えなきゃだね!」

僕とイシューがそんな作戦会議を盛り上げていると──


「くっしゅん!!!」


廊下の奥から、ヴェイグ様の大きなくしゃみが聞こえてきたのだった。


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昨日更新された第39話の裏側、いかがでしたでしょうか?
ロスタたちの過保護(暴走?)がさらに展開する第40話は【9/11(金) 19:00】更新予定です。お楽しみに!

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