「遺作 ショートショート」を含む小説

病弱な若い画家のアトリエを訪れた友人は、部屋の中央に置かれた古びた白紙のキャンバスを見つける。画家は「幼い頃に知り合いと合作の約束をした」と微笑み、再会が近いと言う。 それから一…

明日、午前零時に死のうと思う。 ワープロにそんな書き出しを残して、誰もいない家を飛び出した僕。 しかし、現実はそう都合良くできていない。 これは生きることに囚われた僕の、偽りの…

ーーあるところに、大きな本屋がありました。 　ーーその本屋は、ただの本屋ではありませんでした。 　　ーーその本屋が取り扱う本は 　　　ーー１人に１つしかない自由と情熱の遺作だった…

10年以上前のある日、誰からも愛されたミュージシャンが、亡くなった。 その後、彼の遺作が発見された。彼の最後の作品は、家族や友人への感謝の曲だった。「……以上が、公になっている事…

著名芸術家が残した作品。 これを博物館に持って行くべきか。

　くたびれたヲタクOLの（PN）秋雨は、崇拝する神絵師・遠藤さんのアカウントが消え去っていることを知った。 　絶望する秋雨は一人、神の追悼式を行うことにした。神の作りし薄い本の数…