「興国」を含む小説

　王国北部にある名もなき村は、少年以外は皆が老人という訳ありな場所。そこに住む暇を持て余した老人たちは、村で唯一の少年に自らの持つ技術を教え込む。実はその村に住む老人たちは、戦乱…

～かつて渤海という幻の大国があった～ 不安定な新興国･定安に生きる一人の若き貴族。 貧しい彼は、いつも疎外されていた。 救いの手を差し伸べてくれる人はなく、彼自身の才能だ…

　大陸でも指折りの軍事国家パルサ王国。その伯爵家に四男として生まれたアイン・アルデバランは、前世の記憶を持つ転生者である。継承権のない彼に与えられたのは、人口五十の寒村。荒廃し、…

黒猫を助けるため七門景は命を落とし――小国ステンベルグのお姫様ティフォに転生した。そして彼女のペットの黒猫に、本来のティフォの魂が入ってしまった。「あたしの身体を返してよ！」と言…

神の寵愛を受けて世界を統一していた"帝国"は、かつての栄光と繁栄を失いつつあった。 そんな帝国の皇姫として、アーシュラ姫は生を受けた。 文武だけでなく、魔術師としても比類なき才…

勢力争いをしている冒険者ギルドだったが、新人冒険者は自分のボスがどうにも気に喰わない。あとさきを考えずに彼は抗争を激化させていく。

西暦2021年、科学と魔法の融合により、人類は飛躍的な発展を遂げていた。しかし、その恩恵を享受できるのは、高度な技術力と教育システムを有する、主に北半球の先進国に限られていた。貧…

　ーーそこは遥かとおい【東瀛】《とうえい》の地、人びとは王のかわりに主座をいただく。　　その地の人々は魂の根源たる世界に住まう者【坐君】《ざくん》と契りを結べるという。　魂にたゆ…

情報発信とは そんな部分にも少し提唱したいと思いました。 綺麗事で守っているスタンスだけで、実際には逆となっていることってよくありますよね。 「保身」と言えば良く見えますが、「無…

新人冒険者はコボルト退治の依頼を受ける。棲みついた洞窟は探索され尽くされているが、昔から有名な因縁のある屋敷跡らしい。 依頼をしてきた村は周囲とのしがらみがあり、コボルト退治には…

人をイラつかせることに進化したモンスターに強襲され討伐隊は全滅。生き残った新人冒険者は生存を賭けて同じくイラつかせながら最適解を探る。

紀元前８世紀、黄河流域中国古代。戦乱の春秋時代に滅亡の際に立たされた国があった。 晋という小国は、本家と分家に分かれ、血で血を洗う争いをしていた。それはまさに、晋の滅亡につながる…

　時は大正9年（一九二〇年）、話は日本の華族が多く寮生活をする聖アリギエーリ高等女学校より始まる。その女学校の生徒の少女――彼女は第一次世界大戦後の混沌とした世界や国内情勢を動か…

とある謀略により父親を殺され領地と貴族位を剥奪されることになった主人公ヴェルナールは、領地を奪われる前に王国から独立することを決意。 そして全てを奪おうとした王国への復讐が始まる。

南方三国の一つ、セイラーン王国で三公に連なるメルリース公爵の娘、キャリアンティーヌ。ある日、技芸団で曲乗りと雑用を務める少年ライアスと出会う。しかし、一つの約束をした直後、二人は…

「悲劇の王妃」は孤独と絶望のうちに短い人生を終えた。 　幼くして海の向こうの異国に嫁ぎ、粗暴な夫やその愛人に悩まされ、幼い息子を残して息絶えた──小国の王女アンナリーザがその「前…

　新興国エストライン王国の第一王子として生まれた“ディートリヒ”は、母親の虐待により感情を失くしてしまい、周囲からは“冷害王子”と揶揄されていた。 　ディートリヒが十三歳を迎え…

新興国・ハッサー王国は列強国・ザルス帝国に唐突な宣戦布告を受ける。 ザルス帝国の侵略を食い止めるべく送られた軍団の中にいたガルー・デンギュラントス。 戦友が次々と死んでゆく最中、…

予見士の元を訪れた伯爵令嬢は婚約者である皇子との未来を見せてもらう。しかし、そこで見た未来は幸福な結婚生活などではなく断頭台で処刑される皇子と自分の姿だった。 皇子を守り自分を守…

　伝統ある大国、淸の第四公女である星彩は、公女の中で唯一平民の血を引き、姫らしさの欠片もない。 　琴も弾けない、詩も詠めない、そんな星彩の唯一の能力は、天地万物の《声》を聞ける…