「写本」を含む小説

1425年、神聖ローマ帝国の修道院。 孤児として育ったノエは、意味も知らぬまま文字を写し続ける日々を送っていた。 そんな彼の前に現れたのは、黒衣をまとった使節ヴァルド。 「君は、…

1420年、神聖ローマ帝国の修道院。 名前さえ与えられぬまま育った孤児の少年は、誰にも許されない読み書きを密かに続けていた。 ある夜、廃墟で現れた謎めいた銀白髪の青年に問われる…

この世界はいつも雲に覆われている。 中心には記録の塔が建ち、記録官達によって、灯（ひ）を管理された世界。 ある日、小さな農村の村娘ココは、村外れの祠の下から不思議な古びた装飾写…

路地裏の古書修復工房。修復士の綾（34）と助手の果歩（26）――血の繋がらない“擬似姉妹”は、上書き写本（パリンプセスト）の修復に向き合う。 膠のぬめり、和紙の繊維、湿り、圧、光…

67歳の元歴史学者・佐藤奈々子がバンコクで発見した日蓮大聖人の秘文。そこには700年前に記された驚愕の未来予言が隠されていた。 「七難至りて地は裂け、海は荒れ、人は散る。されど…

ルビー小説大賞出身の魚形青先生のデビュー作『瑠璃の書の司は碧の王子の番』の続編小説が登場！　 魚形青先生の新刊『暴れ猫ガイドは狼戦士の溺愛から逃げられない』（イラスト／北沢きょう…

写本師として静かに暮らす青年カイン。彼には、誰にも言えない秘密があった。それは、人知を超えた深淵の存在と契約し、影を操る異端の力を持つこと。力を憎み、過去の罪に苛まれる彼は、ただ…

平凡な中学生だった少年・リアムは、魔法と剣が共存する世界「エルドラシア」に、落ちぶれた貴族の子息として転生した。極端に少ない魔力ゆえに家族からも見放され、魔術学院では「落ちこぼれ…

　戦災孤児の少女オーレリアが辿り着いたのは、自分と同じ名の聖女を祀るシャトロワ修道院。聖女の死後五百年の節目にあたる「聖女祭」を数か月後に控え、女子修道院・男子修道院ともに準備に…

　西暦2045年。AI作家が人間を凌駕する時代。 　ウェブ小説界の覇者「delta_sky」の正体は、重度の対人恐怖症を抱える26歳の女性・時枝暦だった。次作執筆のため、彼女…

とある晩、ベイカー街に訪れたのは、異様に大柄で不自然な体躯を持つ青年だった。 名乗る名はなく、ただ「魂はどうすれば得られるのか」と問う。 調査の末、ホームズとワトソンが辿り着い…

　大公国で発生した内乱の末期、城下が反乱軍に包囲される中、護衛につけられた傭兵たちに守られつつ、城壁の上で大公の旗を振った『傀儡の姫』、それが十七歳当時の私だ。きらびやかな装飾を…

　東京都千代田区の神保町で催されていた「神田古本まつり」で、ラテン語で書かれた手書きの本を手に入れた大学生の「土門灯（つちかど・あかり）」が、神社の境内でその本に書かれていたテク…

伝説の魔導書、「ミライーザの写本」が、読者に語り掛けている。 どうやら己の身柄を引き取ってほしいようだ。 曰く、ミライーザの写本は、とある魔王の城から抜け出してきたらしい。 写本…

大学院生の翔は、図書館の地下で古代エジプトの写本を発見し、未知のヒエログリフを読み上げてしまう。すると彼は古代エジプトの神殿に飛ばされ、女神アマトの羽の審判を受けることに。 その…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093093001502562 　もとは「ニ…

太平洋上に建造された、世界最大の写本(グリモア)研究機関、学術都市。 全ての写本(グリモア)の原点。世界を創りし七冊の『原典』を読み解くという目的のために、人々は学術都市へと集う…

　私の所蔵する古本のうち著作権切れとなった書物を、旧字を新字に改めて掲載します。比較可能なように、旧字のものも併せて投稿します。蔵書は然程多くありません。気が向いたらNDLのデジ…

ついこの間、ひさびさにヴォイニッチ”写本“についてふれた。 昔少し、翻訳しようとしてみてずっと放置していた。 高校生活にもすこし余裕が出てきて、またやってみるかと思い取り組む。 …

【第８回角川文庫キャラクター小説大賞《奨励賞》受賞作！】 ◆あらすじ◆ 名門の娘ながら代書屋を営む藍夏月は、人ならぬものと縁があり、幽鬼からの代書も引き受けている。しかしある日…