「短編ドラマ」を含む小説

佐東鳴海は、運動がしたくなって運動をしに外へでかける。 その帰り道で出会った女性、粟根夏音とそのギターに心をひかれてしまい、毎週日曜日同じ場所、同じ時間に会うことを約束する。 そ…

140字以内でしたためる超短編小説、#140字小説。 X（@shitatamerusoda）でもほぼ毎日140字小説を創作し、ポストしています。 今日は「〇〇の日」といった記念日…

列車で寝過ごしてしまった〈私〉は車掌の反対を押し切り、終点駅に降り着く。しかし町は異臭が漂い、汚物が放置され、暴力と性交ばかりの『醜悪の町』だった。町を囚人のように連れ回され、自…

Ｔという駅で飲むことになった俺と男。男はひたすら不快な男であった。しかし、男はその日、様子がおかしかった。ペンギンに追いかけられて、しかもそのペンギンは日に日に数が増えていくとい…

死んだ祖父をピザにして弔う話。 祖父は、自分が死んだらピザになることを選んだ。 「切り分け」には参加しないと言い張った中学生の私は、手違いで参加することになってしまう。 ピザと…

過去ってどうしても捨てられない。 だからこんなところにいる。

読んでください。

　幸せになりたいと、思ったことないのだが。 　最近ひどい、この肩こりをなんとかできないのだろうか。 　フリーのカメラマンである野上 明史(のうえ あきふみ)は、仕事で訪れていた…

　七月に入ったあたりから、故郷の風景を何度も思い出し、胸騒ぎに近い不快感がざわざわと全身を駆け巡るようになった。 　一連の不快感が故郷にあるという確信が日に日に高まり、暴いてやろ…

しんしんと降る雪の晩。 美冬の元に突然、疎遠になっていた幼馴染、秋人が訪れた。 「とりあえず、玄関開けてくんね？」 運命の人がいるならば、それが君ならどんなに良かったろう。君…

高校二年生の夏休み、所属している写真部は箱根に撮影旅行へ出かけることになった。三年生の先輩方はこの旅行をもって引退する。佐良先輩と過ごせる時間は残り少ない。

3分で読める温かい物語。たまには足を止めて空を見て一息つきませんか？　 イソップ童話の『北風と太陽』を擬人化した現代のお話です。 少しでも「悪くないね」と思ったら良いねをポチ…

　海老沼 光――という、自分の名前が生理嫌悪を催すレベルで嫌いだった。 　結婚して名字を変えたい。だけど、だれでもいいわけではない。 　ハイレベルな男と釣り合うために、努力する私…

ヤクザの抗争に巻き込まれ孤独になったの貴百合を引き取ったのは、まだ未成年であるヤクザの都だった。 しかしヤクザが嫌いな貴百合は、家族の代わりになろうと必死な都を使って復讐を考えて…

一万字以下短編、三題噺（お題：夏休み、雨あがりのみずたまり、白猫） 夕霧島の雨音と、ふたりの交差する運命――。 小長谷隆は雨模様の中、一人で夕霧島に来ていた。雨の中退屈して…

未消化な感情を消してくれる不思議な店「消化堂」で起きる出来事を、一話完結でお送りします。

―――実はそう、あれはただ単に足を滑らせたんじゃない。理由のある事故だったんだ。 田舎から都会へ上京する恋人達の間でやり取りされる手紙、往復書簡。 些細な糸口がきっかけとなって…

物語を愛するハーディ・ヘルマンは、十七歳の折、鉄道事故で亡くなった父親の裏の顔を知る。 父は、何冊も本を出版している、正体不明の覆面作家「フランクリン・グレゴリウス」そのひとだっ…

「透明人間になれる薬」を手に入れた二人の高校生が、深夜の学校で出会う話。

アルコールに溺れて堕落してしまった先輩と、彼女を断ち切れない僕の、関係記録。 ※R-15要素が多分に含まれているため、苦手な方はブラウザバックを推奨致します。 ※この物語はフィ…