「行けん」を含む小説

今年で２６歳になる阿部陽介。 あだ名は生まれてこの方なく、アベ「さん」。 平々凡々、悩み無用で生きていく。そう思っていた。 しかし、嘆きの始まりはアベさん２５歳の冬、唐突に。 ア…

高校生の時に旅先でできた友達。それと素敵な街並み。今更だけど、会いに行けばよかった。

フリーター生活で孤独にすっかり慣れてしまった僕は一人旅で鳥羽水族館へと向かった。 館内を回り気ままな水槽巡りを満喫して最後に訪れたクラゲの展示スペース。 そこで僕はひとりの女性と…

北海道古平郡古平町の歌棄海岸。そこへ行けば歌を捨てられると教えられました。

長年住み慣れた街の記憶が忘れられない、転居してもなお気持ちは以前の住処に心が奪われる。東京は桑海の変甚だしく代々木上原もしかり、昔の風景は殆ど消え失せ魅了するものなど一切無いがそ…

臆病な彼は、何処にだって、行けないのでした。

私立賽西高校野球部は予選大会一回戦すら突破まで来ない弱小野球部だった。そんな彼らの元にやってきた新たな監督の福本は、彼らを野球に目覚めさせるには何かを考えさせられる。

幼少の頃から退入院を繰り返してきた雨宮燐は、中学の入学式の日貧血が悪化し失神する。そして目覚めると見慣れた病室にいた。燐は自分の繰り返す体質にとうとう嫌気がさしある晴れた日病院の…

守は今日帰ってこない。明日も帰ってこない。仕事だかで海外へ行っている。一緒に行く約束をしていたJealousy Angelsの公演も行けなくなったし、もう最悪な状況だ。本当にあい…

リアル恋愛経験ゼロの、さえないオタク高校生である俺。夢に見たギャルゲーの世界に行けたと思ったら、そこは乙女ゲーの世界だった。ヒロインは自分好みだったけれど、イケメンだらけの世界で…

NPCとして生きている俺は、決まった場所を歩き、決まった事しか話せない。しかし突然俺は自由に歩き、自由な事を言える様になってしまった。一体これからどうしたら良いのだろうか？勇者に…

　地球を暴力的に滅ぼす現象、《ポール・シフト》が遂に発生した。 　その影響により、生物はほとんど死に、生き残った者もその９割が理性を保っていられなくなってしまう。 　人類の未来は…

１話目『エナメル製の...』全文11,863文字 独身女の里栄。 毎日、職場で理不尽な叱咤を受けていた。 だが、ある存在が彼女の閉ざされた心の中に光を射している。 その存在を信…

【樹と香織】シリーズ、第四弾！ 「俺に構わず先に行け！」 　香織だけは助けたい、そう思い樹は言った。 「必ず追い付く」 　樹のその言葉を信じ、香織は一人でその場を後にする。 　…

　子どものころから「怖い話大好き！」だった、東海地方在住四〇代主婦のワタクシ。「幽霊って本当にいるの？」という周囲の疑問に「なんでいないと思うの？」と本気で聞きかえすほど、当時か…

何もやる気が起きず、ふてくされて大学を中退した戌瀬 文。スマホや、パソコンのゲームに対しては廃課金勢でスレでも名が立つほどにニート生活を満喫していた。 そんな時に妹のミミから学校…

トラックに轢（ひ）かれた俺が異世界で目を覚ますと、トラックだった！ 「俺がトラックだ！」 働くくるま、異世界をゆく！ 　これは、 　全長９メートル、幅２，５メートル、高さ３メ…

女子高校生が列車へ飛び込み自殺をしたらしい。 その噂を聞いた日、僕は足だけの幽霊に出会う。 彼女はたぶん自殺した女子高生の幽霊だ。 その日から僕と足だけの女の子の同居生活が始まっ…

世の中の急激な電子化について行けない中年の話 サラリーマンとしての未来の崩壊 どう生き残るのか！戦うしかない！