「であることを知った」を含む小説

栄華を誇った文明は滅んだ。 後に残されたのは汚染された大地とドラゴンだけだった。 少年は両親を病で亡くした。 自身もまた同じ病で長く生きられないことを知っていた。 それで…

柳川麻衣様主宰の百合詞華集「きみとダンスを」に掲載していただいた掌編です。 式子内親王の和歌にインスパイアされた、夢使いの出てくるお話しです。

宣伝になってしまうようで心苦しいのですが、昨年冬コミの「ぬいぐるみは見た！」という同人誌に収録されている「ケータイストラップは見た！　チョコレイト・ディスコ編」という作品の続編で…

　友人五人が消失した。 　冗談でも何でもなく。ありとあらゆる記述、記録、記憶、その全てから神島真美花だけを残して。 　支えを失った彼女は五年後、別の世界の自分と名乗る少女、ファイ…

少年は英雄になりたいわけではなかった。 ただ、普通の生活を送れるならそれで良かった。 それでも剣を握らなければならなかった。 たとえそれが自分の終幕を早めることを知っていたとして…

東京都下、町田で牛乳配達のバイトをする少年は、配達先で一人の引きこもり少女に出会う。 　学校に挫折したオタクの少女の祖母に頼まれ、毎日コーヒー牛乳の配達と話相手をすることになった…

ヴェネツィア音楽院で出逢った、美しい音楽の天使。 オーボエ奏者の集一と、チェンバロ奏者の結架。 その出会い、『愛の源泉　La Catena』。『恋慕の鎖　La Catena d…

ネタバレあり。というかネタばれしまくり。 時空を操る能力を持つ悟流（さとる）の一族は怪士（あやかし）と呼ばれる魔物を狩ることが宿命であり、彼も日々怪士を狩り続ける。 ある時、悟…

日々の生活で見たもの、 知らなかったことを知ったときの驚き、 初めて体験した『寄席』の模様など。 私が見て感じたエッセイです。

　あの夏の日―――天気予報はたしかに晴れを告げていた。 　夏休みにセンパイと鳴神島を訪れた僕は、打ち上げされることなく廃棄されたロケットを見つけた。そこで出会った少女の名前は、…

女性が子供を産まなくなったって・・・？違うよ。みんな子供を作るにはどうすればいいのかを知らないだけなんだ。だって、学校で教えてくれなかったし、雑誌にも書いてなかったから・・・。ち…

大学生になるはずだったタスクは、不慮の事故でその命を散らしてしまった――ハズだった。 目が覚めたら、そこは謎の地下室。 そこに現れた美少女クラサとの問答から、彼女が造り上げたホ…

恋愛ってものは、自身の人生の一体何割を占めるのだろう。5%？それとも70%？その度合いは人によって違う。けれども人生に少なからず関わるものだと、思っている方はいないだろうか。 …

美術館巡りが趣味の大学生・莉緒は、美術館で偶然目にした、美しい絵に一目惚れする。その絵を描いた画家「ルナ」のことが気になって仕方のない莉緒は、ルナの元を訪れる。ルナのことを知って…

主人公の犀川進は、両親に勘当され自殺をしようと電車に飛び込んだ。しかし、死ぬ直前になって死の恐怖と対面した犀川は瞬間移動能力が目覚め、一命をとりとめた。その後、犀川を追う2人組、…

三柱の女神によって創り出された世界。 その世界を滅ぼそうとした破壊の神が封じられて幾万年……―― “鳥籠”と呼ばれる施設に監禁されていた少年少女たちは、自らの意志と力で外…