「円城塔賞 日常」を含む小説

「ただいま」 「おかえり」 会えなくなった彼女が蛇口から出てきた。 日常を拾い集めた先にある、結末。

いじめられっこの「ぼく」ことケントは、いじめの現状を知る両親から「いじめられロボット」を買い与えられる。 ぼくの代わりに学校に通い、いじめによる心身のダメージを受けずに済むこのロ…

ヤギと共に過ごすほのぼのストーリーをお楽しみください。 短編ですので、お気軽に読めると思います。

「何か残ってるんじゃないかなって思うのよ、此処に。見てみましょうよ。おばさんが帰って海外旅行行ってる今が、家探しする大チャンスでしょ？」 中学生時代、仲良し六人組だった自分達。…

――ありふれた日常は、簡単に崩れ去る。 少女は走った。走らなければ、追っ手に捕まってしまう。 そんな少女の前に突如として、降り立った謎のエスニック美女――赤の魔女。 赤の魔女は…

「この世界は煩すぎるわ。 大半の人々が居なくなってしまえばいいのに。」 　高校1年、夏。隣席に座る女子、工藤さんは唐突に人類滅亡を提案してきた。 　その意見を真っ向から否定する…

　今日もまた、いつも通りの労働を終え、平凡な幸せを感じながら、帰路につくサラリーマン、長井。 　愛する妻が待つわが家へまっすぐと、と思ったが、週末の花の金曜日だ、ほんの一杯だけの…

サヤ姉が亡くなって二ヵ月が過ぎた。ずっと一人で暮らしていた彼女の家に今は誰も住まない。僕は様子を見に、その家に一晩泊まった。ひさしぶりのことだった。

宇宙飛行士の日常さん（https://twitter.com/utyuiroiro）に勝手に影響されて妄想して書きました。

私、コトネは花火が好きな普通の中学生。夜空に満開の花が咲き誇るあの光景が大好き。でも、どうして私はこんな目に遭わなくちゃ行けないんだろう。上杉くんと一緒に夏祭りに行っただけなのに…

とある警察官が、橋で死にたい死にたくない人と出会う。 ショートショートです。

雪降りの日。男が迷い込んだ山の中に、粗末な小屋で酒を飲ませる女がいた。男は魅入られたようにイノシシの臓物を食べ、酒を飲み続ける。 ※「夜を拾いに」第1話「冬ごもり」（2018/4…

物事のスタート地点には、必ず動機が存在する。 動機なきところに成功などあり得ない。 だが動機は、自らの意志ではけっしてつくりだすことができない。 そんな動機を生み出す装置を、私は…

生後七ヶ月の娘と、世界一優しい夫。 穏やかに見える日常は、いつだって壊れやすい。 ※「カニバリズム」、「大統領」、「幼女」の三語を入れるという縛りで書いたシリアス短編です。 ※…

なんでもかんでも未然に防ぐ「未然ちゃん」。 事件事故天災、あらゆる事象の裏側に未然ちゃんの活躍あり!? しかしその強気な断言口調は、なぜか某有名予備校講師みたいで……。 ※この…

事故で視力を失った私に『セイレーン』という音声人工知能デバイスが渡された。 それは私と私の環境を大きく変えてしまった。

彼女は今も20tほどの質量になって生き続けているそうです

人工知能を搭載したロボットが日常化したとある近未来。 博士と助手は最近流行っている『心を失くす病気』について、日々研究している。