「ショート・ショート 純文学」を含む小説

ショートショート集に収録されているものをコンテストのために独立させました。

横浜の山手にある女子校を舞台にした、少女たちのショートショート。

一人の少女がバスに揺られながら向かう。その先で待っている彼に会うために。 2000字未満の短い小説です。すぐに読み終わると思います。

一度見ただけではわからない真実がある。 二度見ることで見えてくることがある。 我々には何ひとつ見えていなかったのかもしれない。 単に寝ていただけなのかもしれない……。 ※この作…

年の終わりの夜、私はアルバイトを終えて帰路についていた。そこでふと、その年のクリスマスにヒットしたバラードが聞こえてくる。私はその影へと振り向き、そして声を失った――。天使の歌声…

千草は十数年間帰ってこなかった故郷へと、その日、向かっていた。久しぶりに帰ってきた故郷は当時と全く変わっておらず、ただただ自然に溢れていた。そんな中、汗だくになりながらようやく村…

私はその喫茶店の小さな席にルーズリーフを広げ、シャーペンを走らせていた。そこに踊っている文字はまるで私が記した人生の一ページのように大切なものだった。しかし、その文字のまとまりは…

世の中には二種類の物事しか存在しない。 ドラゲナイと、ドラゲナイ以外のサムシングである。 この「わからなさ」から逃げてはならない。

あんなこといいな、でもできないほうがいいな。 死を覚悟した男の自殺を妨げる手加減なき「用意周到」。 ここになんらかのメッセージがあるとしたら表題の通りです。

とても覇者らしい森の覇者であると評判のアラクレシス。 しかし彼には怖ろしく低レベルな、努力や精神力ではどうしようもない致命的弱点があった。 そんな唯一の欠点が呼び込む運命に翻弄さ…

「いい意味で」このポジティブフレーズをごっそり内包する男、それが飯田唯々男。 そんな唯々男の恋は良くも悪くも、結局のところいい感じで…!?

あなたの目に見えない「天職」は、どこにでも転がっている――。 史上最も使えない「才能」を武器に、「天職」に就いた男の就活必勝法とは……？

僕が密かに『硝子の街』と呼んでいる、一つのゴーストタウンがある。そこは鏡の中の世界のように、そして、生命を吸い取られた屍の廃墟のように、ひっそりと世界の最果てで、呼吸をしていた。…

この世にがばえないものなどない、とまで言われたがばいばあちゃん。 しかしそんな彼女のがばい無双状態も、永遠に続くとは限らない。 そもそも「がばい」とはいったい何なのか？　いま改め…

私は奇妙なことに、泣きながら産まれてきた――。 朝起きたら、もう泣いている。 飯を食うときも、風呂に入るときも、屁をこくときも……（泣）。 そんな私に突如おとずれる、運命の出会い…

最後のひとりは、つまり自動的にオンリー・ワン。 どんなに弱くとも、結果的には世界に一つだけの花。 ただ部屋に籠もっているだけで勇者になれた男の、武勇伝 without 武勇。

現在とはつまり、未来から見た過去の遺物。 自動はさらなる自動を求め、手動はもはや高尚な趣味。 そして賀来千香子。さらに賀来千香子。

あらゆる可能性を信じる男は、あらゆる可能性をも疑う男。 そんな「かもしれない刑事」が行う奇妙な捜査の実態に迫るかもしれないし、迫らないかもしれない。

祖父の葬式のために田舎に戻った僕が見た風景と父…

ぼくとみつるは、生きてゆくしかない。……ボーイズラブ要素があります