「月 少女」を含む小説

あらすじ 2020年。世界には776冊の『異本』と呼ばれる特別な本があった。それは、読む者に作用し、在る場所に異変をもたらし、世界を揺るがすほどのものさえも存在した。 その『…

【2023年7月28日 24時 第一部、完】 天使のようで悪魔のような少女は、冷たい夜空を見上げて涙を流す。 そしてごくごくふつうの少年は、夏の始まりを高らかに宣言するような陽…

突如として月から地球へ降り注いだ「オーラ」という名の気。 オーラは地球に住んでいた生き物達へ変化をもたらし、人々は火、水、風、光、闇という属性を持つようになった。 そしてその各…

「最初に言ったように、この学院に吸血鬼なんかいない。いや、そもそもこの学院なんか、存在しないんだ」 ある日の放課後。保健委員の用事を済ませた保健室から寮への帰路で、鵜月彼方（う…

その日、見たことのない何かによって母親は殺された。 その日、赤い化粧を施したような血に濡れた寝室で何か邪悪に微笑んでいた。 凄惨な夜から数年──『水城月麦』は母を殺した存在…

3000文字ちょいの短編です。 第六回こむら川小説大賞、参加作品。 お題「逆境」。 ©2023/月音

　ハルは月の花嫁学校でリッカに出会う。クラスメイト達はリッカと同じ顔のクローンで識別名はあるものの、サクラと呼ばれていた。金髪に色白の肌、茶色の瞳、桜色の頬、お揃いのポニーテール…

「貴女は、『ユラ』という、いわば天から選ばれた子なの」 「……はぁ！？」 ――これは、ある少女が仲間たちと共にガールズアカペラバンドを結成し成長する物語、のはずだったが…… …

タイムループに絶望していた少女が、陰キャのおかげで抜け出せそうになるも、陰キャが怪しすぎるので調べる話。 陰キャをタイムリープしてきたストーカーだと思いつつ、調べていくうちに恋愛…

―お品書き― ◇朧月 月が雲に隠れた夜。影が闇となり、闇が影だったことをわたしは知る。 ◇海へ 汚れた両手。晴れ渡る心象風景。迫る生き地獄からの逃亡は、少女をどこへいざなうのか。…

大学二年生の夏、漠然とした不安を抱えながら、昨日の繰り返しを続ける毎日。 高校生の時、当時付き合っていた彼女に「君は友達だった時も恋人になっても何も変わらないね」そう言われたこと…

市内の河川敷で少女の変死体が見つかり、高校は三限目で臨時休校になった。 その帰り道、中学まで一緒だった本田愛里と白河紗月、二人の少女と合流した僕は──そのときすでに、甘美な死と…

　◆始まりの章 　古代人に建てられた海底から伸びる広い広いシークルースクールという名の、海の沖合いの学校に入学した六道満は、同期である海鳴王騎、空色鴎、赤居瞳と共に、海底へと進む…

【Malice Stella －終末の日－】 『私はただ、誰かに必要だと言って欲しかった』 　そう願った少女の理想は、ついに叶う。 　西暦2037年10月9日正午を以て、全世…

【演劇台本】 時は大正八年、月が不気味に輝く帝都・東亰。 主人公・橘千歳は、親友・香与と共に5年前に失踪した姉・凛に思いを馳せていた。道中、香与とはぐれてしまった千歳は月に狂わ…

月下降六花界という不思議な世界との信仰を繋ぐとされる「占い師」の一族に生まれた少女、橘六花。あるかどうかもわからない世界を信仰する中で、一族の長に立てられそうになった六花はグレて…

　幼馴染の二人が交わした約束。それは『ふたりで鳥になる』という、奇妙なものだった。 　その約束を叶えるため、二人はそれぞれ違った方法で、鳥になることを目指す。 　夜鷹が選んだのは…

【カクヨム公式自主企画】「百合小説」参加作品 20XX年7月7日、女子高生による集団殺傷事件が発生。ナイフを振り回して何人ものクラスメイトを刺し、3人の生徒が死亡、十数人の生…

渋から引き上げたやつ。魔王小説です。 完結してるので全部予約投稿しました。 1週間でさくっとどうぞ（3万字くらい）。 7月にちょっと蛇足も流れます。 メルクト　城の主。爬虫類らヴ…

ある日あたしは人形になった─元々人間だった事以外の記憶が無い少女人形・どーるは、偶々出遭った陰キャコミュ障の作家志望の大学生・間嶋久作(ましまきゅうさく)の助けを借りて自らの謎を…