「連作短編」を含む小説

大学一年初夏、ビビリ改善のために秋津綾人が弟子入りしたのは、古びた洋館に住むみっつ年上の「師匠」。 兄弟子の巽、大和撫子な姉御、そしてあざらし様とともに、恐ろしくもまばゆいオカル…

遠然房(とおせんぼう)。 それは風変わりな店主――通称・遠然坊(とおせんぼう)が営む妖怪相談所。 彼を師匠と呼び慕う少年――境(さかい)ミナトと共に、遠然坊は今日も訪れる妖怪たち…

とあるカップルたちの、何気ない日常を描く。 時にぶつかり、泣き、笑い、愛する人と共にいる日々が、何より貴いこと。 そんな幸せな日記帳を、捲る物語。 どこからでも読める連作短編。

クトゥルー神話連作短編。 創作論「神話製造器」の実践編です。

淡々と狂った異世界での、とある仕方のない悲劇たち。どうにもできない過ぎ去った過去、誤解と理解の不足の中で、世界はゆっくりと終わっていく。 かつてTwitterで若干設定を公開して…

５人組のバーチャル配信者がいて、それぞれがどんな環境で配信してるのかみたいな話をします。ジャンルがファンタジーになっていることからもわかる通り、結構トンチキな話もします。でもたま…

最上階は天国へ通じ、最下層は地獄へ通じる。 そんな伝説がある階層都市にて、屍体の仲介業者を行なう男、“葬儀屋”。 彼が関わる、屍者と生者の物語。 第１部６話にて完結。 第２部も…

　2037年、世界はアンドロイドの開発に成功する。それから五年後世間にはアンドロイドが街中を歩いているのが普通の光景となるほどに普及していた。 　そんな便利な時代になっても問題は…

腐れ縁の友人・坂本が持ってくるのは奇妙な気配を帯びたものたち。 人ならざる者との徒然なる交流の記録。満月との酒盛りに白木蓮の美女、喋る石狐と真夜中の墓場から出かける夏祭り、等々。…

　ある所に、一人の勇敢な若者がいました。 　彼は世界を滅ぼそうと企む悪い悪い魔物の王を倒すため、仲間たちとともに旅に出ました。 　灼熱の大砂漠。荒れ狂う大海原。身も凍る吹雪の山。…

大川に注ぐ山谷堀の河口に架かる今戸橋の橋桁に、心中者の死体が引っかかっていた。 裸で抱き合うようにして腰を縄で縛りつけた死体だが、それぞれの喉には致命傷の刺し傷が・・・。 検分に…

金沢市を舞台とする架空の高校「緑が丘高校」でのお話です。実在する泉丘、桜丘、錦丘の三校とは何の関係もありません。 自主企画「3つのタグで1件しか引っかからない作品」用タグ：お仕…

「女ばかりを好んで喰うモノの怪が出ております」 「食事中に聞きたくないです」 猫の右目にヒトの左目、大きな平笠をかぶった呪い師ユエと、その右目にして相棒のリールー。そしてユエの…

ゴミの日を愛する男、ペンギンと猫の飼い主たち、怪人と暮らす少女、時を駆ける商人の、それぞれの愛とか生活とか。 すぐに読める7つの連作短編です。

日本橋の呉服屋の隠居に嫁いだ若い嫁は、お歯黒もせず振袖姿で取り巻きの若い男たちと派手に遊び歩いている。 隠居は嫁を大目に見ているが、取り巻きたちの素性を調べてほしいと、泪橋のお役…

台風が過ぎ去った朝、お役者目明しと異名をとる泪橋の浮多郎は、思い川に身投げした少女を救った。 少女を探して浮多郎の家へやってきた母親は、お礼をいうどころか、目明しだから人助けは当…

プロ野球選手の兄を持つ、薗城太一。 実家の事情を背負う兄を持つ、橋本まどか。 ふたりの次男のゆるやかな日々の物語。 連作短編、第三弾。 （前作未読でも問題ありません）

　いつからそこにあったのか。公園近くの古びた駄菓子屋を見つけたあなた。 「これね、何でも願いゴトが一つだけ叶うキャンディなんだよ」 　そういって男の子は七色の飴をあなたに差し…

三ノ輪の長屋に、お化けのような年増の安女郎を並べ、いい商売をする三太郎という乾物問屋の主がいた。 そこへ、若くて別嬪で品のいい女が、女郎志願にやってくる。 三太郎の俳諧仲間の俊吉…

「ひとの生はね、飴玉のようなものだ。気づいたときには、溶けてなくなってる。口の中には甘さと、残り香だけがあとをひく。あたしはそれを美しいと思うんだ――」 と、テグリは言う。 …