「短編5分」を含む小説

「なにそれ、ヘビ？」 　頭が真っ白になった。この子のことは、バレてはいけなかったのに。恐ろしいことが起きる前に、あの言葉の通りにしないと。

大が付くほど弟好きの姉。 しかし、姉には弟そっくりの彼氏がいた。 彼女を真っ当な道を歩ませるため、彼氏は今日も奮闘する。

ぼくは犬だ。名前はアサガオ。 ぼくには大切な人がいる。楽しいときはいっしょに遊んで。あぶないときは守って、悲しいときは、そばにいて。 ずっとそうしてきた。これからもそうしてい…

アオイは夏休みの間、毎日公園に通い続けた。 そこにはいつも、あのお兄さんがいる。 「僕はなんていったって恋愛マイスターだからね。きっとアオイちゃんの恋は成就する！」 ふたりだけの…

「５分で読書」短編小説コンテスト2022応募作品です。 隣の席の星野のもとに届いた差出人不明のラブレター。 これだけを手がかりに、青木は差出人が誰なのか推理を始める。

神通力尾は超能力者である。 その気になれば莫大な財力と権力を手中にできる能力を持ちながら、 生まれついての無欲な性格とアウトサイダー気質のために、 都内で小さな探偵事務所を開設し…

「オレ史上、最大の危機なんだっ」 　如月ダイスケに泣きつかれた星崎コウタは、彼から悩みを打ち明けられる。

　始めに断っておきたい、僕の想い人は非実在だ。 　つまりは夢の中の妄想の存在であり、彼女が一体何者なのか、僕のこの感情は客観的に論理的に世間的に見たら、本当に恋なのかどうかも分…

学校で広まるうわさ話、それを集めて話す彼女とそれが構成するストーリーを推理する彼。 うわさ話の探求者、それがうわさ探偵。

教師をやっている私は生徒を救いたい！ なぜかパッタリと学校にこなくなってしまった相澤。 彼女がなぜ休んでしまったのか？ その理由を取り除いてあげたい！ それだけなのです、、、、

　中学卒業を控えた彩夏。だが、彼女には心残りがあった。

屋敷中学校東校舎の3階奥。今はほとんど使われていない古い校舎の『生物部』には、『かなわない縁』に関することだけを解決してくれる探偵がいる。 白衣の探偵：宇佐は、体力お化けの女生徒…

とあるアニメがきっかけで仲良くなった私とユキちゃん。そして、ヒーローにそっくりな彼。 友情とほのかな恋とアニメが、彼女たちを取り巻く。 「5分で読書」応募作品。

魔法使いの少年ラルは、少女レミネに意地悪で『恋心を伝えられなくなる魔法』をかける。 それから二年後、森にある家の中で、レミネはラルに魔法を解いてほしいと頼む。 ラルはとある理…

２０２２年７月７日。 わたしは恋に敗れた。 ２０２２年７月７日。 わたしは一応死んだ。 ２０２２年７月８日。 彼女も死んだ。

俺の学校では、毎朝「朝読書」をする習慣があった。そしてある日、本が嫌いな俺が朝読書の時間にふとまわりを見渡してみると――美しい所作でページを捲っている「眼鏡文学少女」が俺の目に留…

夏の大型連休、祖父母の元へ帰省する兄妹。 その道中、妹は以前兄が言っていた「灰色の世界」について訪ねます。

しっかり者の小学生・くるみに命を助けられたことから始まった、不思議な登校風景。 半年が経った頃、少し頼りない中学生・金川とくるみの関係に変化が訪れる。

中学二年生の有間来菜(ありま らいな)は、ある朝自分宛のラブレターを見つける。 でもそのラブレターには、差出人の名前がなかった。 彼女はクラスメイトの波川夕樹(なみかわ ゆう…

交番の裏のボロボロな店に今日もまた一人、客がやってくる―― 「〝恋〟落ちてませんでしたか？」 ここは、通称『〝恋〟の落とし物センター』 あなたの〝恋〟はここにあるでしょうか…