「山 妖怪」を含む小説

どこを見ても同じ景色にしか見えない。斜面を下っても崖を登っても、獣道を辿ってみても一向に山道に戻れない…… 山道に積み上げられていた小石。あれを崩しさえしなければ……

　世界の東方海上に、日出というその島国はあった。日出には、天狗から異能を授けられた放浪の武芸者――人狗たちがおり、古来のしきたりによって神霊と人間の仲介者を務めていた。 　鳳至山…

四国山中――現代まで続く陰陽師の末裔、神宮秋沙は地元では知らぬ者のいない不良――女番長《スケバン》であった。 ある日秋沙は山の中で鉄仮面をした青いヤギを目撃する。 「あれを見たん…

「本当にそんなものでいいのか？」 「……これが一番うまいんです」 　江戸時代、河童の少年である瓜助は奇山湧幻という男に拾われ、まだ見ぬ怪異譚を探す旅にでる。 　しかし、奇山湧幻…

ここ日本は心霊大国である。心霊、と一括りにいっても、その定義の中身は様々だ。怪異、呪い、妖怪、幽霊、それら全てが日本を巣食う怨念である。それらを払うために国家単位で抗うべく、陰陽…

※　ネタバレ注意 　小六の叶は、ゲームが大好きな女の子。 　でも、クラスではちょっと浮き気味。 　過去に、クラスのリーダーである男子から嫌がらせを受けたのだ。 　叶のゲームの腕…

「＊ネタバレ注意」 キャラクター設定。モフモフ王　陸鳳。一見子供の姿だが・・・山の生き物の王。人狼　陸羽は、陸鳳の弟。兄との戦いで、片目を失う。血統を守る為、花嫁を探している。埃…

　時は＊＊＊＊年前。 　一体の厄災が地獄の窯の底で目を覚ました。 　圧倒的な実力、強者の威厳、命を貪る強欲、暴食、そして変態的な偏愛、依存。 　とある人はその厄災を象徴的二字熟…

　　蕚聯《がくれん》国には、世の穢れと死霊から成る物怪という存在がいた。物怪は霊力を持つ者にしか祓えないため、時代が進むにつれて権力を持つようになった。それが五大御祓屋《ごだいみ…

この作品は『人の子、赤鬼の心つゆ知らず』の、一年前の話を書いた番外編です。 『人の子、赤鬼の心つゆ知らず』 　https://kakuyomu.jp/works/1681733…

　山の奥に住む丁怪という男がいた。その男がある日『万状古格闘乱』という古来より続く、多種多様な種族による大規模な力を競う大会があることを耳にする。 　その中で彼が注目をしたのはそ…

陰陽師として働いている「來(らい)」は、妖怪である『鴉天狗(からすてんぐ)』によって立て続けに引き起こされる殺傷事件を追っていた。 そんな中調査の為に立ち入った山で、彼は鴉天狗に…

柴田　恭太朗様自主企画「三題噺＃７(サイコロ、野菜、とり)」参加作品 ちょっと長くなったので、前半後半で分けました。 言葉の説明は最後のページにまとめています。 ＊＊＊＊＊＊…

◆あらすじ 　妖怪――不思議で怪しい力を持つ者達。 　彼らはどこにでも存在し、人間がその姿を見ることも珍しくはなかった……のも遠い昔の話。現代におけるこの世はすっかり人間界。 　…

田舎の小学校４年生の教室に転校生の女の子がやってきた。 オレンジ色のバンダナを頭に巻いたその子の名前は、鬼丸あかり。 となりの席に座るのは、学級委員長の桃田ヒロ（あだ名はモモタロ…

やえは今日で13歳になる。 彼女は今日、山の主に贄となる運命なのだ。 彼女の前に現れたのは狼。 人間の言葉を話す、大きな白狼であった。

【完結！！】 　世は戦国時代。乱世を生き日の本を我が物にしようと戦う者が多く生きた時代。 　国を統べようとしていた信長が討たれ、時代の移ろいを感じた奴良野(ぬらの)一族の頭領で…

ちひろはたまに予知夢を見る事が出来る。 ある日見たその夢に従って山に入ると、彼女の前にひとりの少年が現れた。 少年は自分の家に伝わる古文書を解読して山に来たらしい。 その山で何や…

俺の名前は柳田　駿（やなぎた　しゅん）！　この春から中学生になった、全力全開がモットーの中学一年生だ。 中学生になったら何が始まる？　そう部活！　最高の中学生活をおくりたい俺は、…