「メリーバッドエンド」を含む小説

たった一つの小さな望み。 それは決して叶わない。 あなたも見た事があるかもしれない。 綺麗な綺麗なこの「ひとみ」を。 出来れば気づかないでいて。 その先は明るくない。

「私」はかつての恋人をナイフで刺した。 ナイフで刺して、願いを叶えようとした。 けれど、私より先に恋人は願いを叶えていた。

カクタス（Cactus） 目・ナデシコ目 科・サボテン科 和名・サボテン/シャボテン/カクタス/仙人掌/覇王樹 花言葉・枯れない愛、情熱、燃える心 メリーバッドエンドアンソ…

気づくと、現実とは思いがたい幻想的な風景の中に佇んでいたエマ。 記憶に靄がかかった状態の彼女へ、不意にひとりの男が声をかける。 なにもないはずの場所から突如姿を現した謎の男は、顔…

――それは、約束なんて呼べるほどのものじゃなかった。 ケモノやマモノが蔓延る世界で、最強と呼ばれた男、クロマ。 過去最悪の災厄は絶望的な被害を世界にもたらした。 対抗しうる力ある…

本との出逢いは一期一会である―― 曰くつきの本〈忌書〉のみを取り扱う古書店〈ゑにし堂〉は、本に求められた人のみ辿り着ける不思議な店だ。 店で働く“僕”は浮世離れした美人店主のゆ…

　ローマの五代皇帝、ネロ。 　後に暴君とされたその治世は、晩年こそ荒れはしたが、最初期の５年はローマにおいてもっとも平和と評されることもあった。 　十七歳で帝位についた、美貌の少…

ガザルは砂竜の女王だ。彼女はサハリア王国の王太子ラヒムと恋仲だったが、彼は政略結婚のため隣国の第二皇女と婚約をしてしまう。 妖精のイヴァンに支えられ、徐々に失恋の痛手から回復して…

王太子と婚約している公爵令嬢ガートルードは、もう何度も死に戻っている。 王太子が惚れた男爵令嬢に危害を加えたとして婚約破棄され、無実の罪で断罪の上、処刑されるのだ。 ガートルード…

──今、キミは何をしていますか？国の王子である主人公は、将来を誓いあった隣国のお姫様に恋文を送り続ける。しかし、恋文は何枚送っても帰って来ない。恋文が返って来ないのを知りつつも、…

痩せっぽちの沢蟹が人を見ると爪をもたげて威嚇をする。人間だって最後迄矜持を持っていたいものだ。

蔵書を読み返していると、ふとある生き物を見つけた「私」。孤独故にか「私」はそれを「飼う」

アリア・ナーデルは十五歳のある日、教会にて「其方は厄災にも、英雄にもなるだろう。」という神託を受ける。 そして、その力を狙う世界各国、英雄を指揮下に納めたい教会、厄災の力で世界を…

高校二年生の荒浜なぎさには、大好きなおとうとがいた。自分のことをおんなの子だと思い込んでいたおとうと。世界でいちばん、大切だったおとうと。去年の六月、自殺で亡くしてしまったおとう…

重く大きな愛情を抱いていながら、その感情を押し殺した状態で生き続け、想い人を守って死ぬと怪物となって蘇る。怪物……愛欲獣(リベディスト)になった者は、今まで隠していた全ての気持ち…

あたしには人に言えない秘密がある。 父との疑似恋愛。社会との摩擦。愛の営み。 そこから一步踏み外した世界。そこが姥捨山。 貴方も他人事と思うなかれ…

どちらも片思い。 歪んだ時間の間だけ、赦される両想い。 メリーバッドエンドが好きです、というリクエストを受けて、メリバとはなんだろう、と考えながら書いたものです。 ＢＬ作品です…

ただただ貴女をお慕い申し上げます。 私の中でぬるりと鎌首をもたげる歪んだ妄執。 私の気持ちはきっと女々しい。

世の中は弱者には恐ろしい程に冷たい。濡れそぼった様な痩せ犬にはこの世の中は辛く厳しい… 私は君の手を取りたかった…力強く。