「少ない」を含む小説

　お題「尊い」 　―― 　一年に一度、全世界を巻き込み、開かれるお祭りがある。 　七大国の内の一国を舞台とし、一週間に渡って七大国それぞれが持つエンタメを競合する、一年の集大…

どこにも出かけられず娯楽も少ない。 そんな苦しい時、何もかも投げ出してしまいそうになるけれど、そういう時こそ人の優しさや思いやりが心に響く。 そんなお話。

　俺の名はタイガ。 　彼女を一目見た瞬間、俺は心を奪われた。 　 　黒のメッシュが入った鮮やかな金髪に生えた虎耳に牙を模した黒の横髪、それでいながら虎の尾が生えていない。俺と同じ…

舞台は現代日本。 とある人の休日。

「パトリシア。君には悪いと思っている……どうかこの婚約を破棄してもらいたい」 婚約者から告げられた婚約破棄。 以前のパトリシアであれば怒り喚き散らしていたかもしれない。 けれど…

王都に四人いるギルド長のうち、最も影の薄い男、リーン＝ナーグマン。 彼のギルドには職員が少ない。 予算もなければ、所属する探索者もごくわずかだ。 だが、彼の下には彼を慕う者たちが…

【本編完結・番外編も一時〆】 少女は気づいたら一人ぼっちだった。 だけど優しい人たちがすぐ近くにいて、心強い友達もすぐにできた。 少女にはあまり人に言ってはいけない秘密があった…

幻想的怪文書のSS集。蛾の飼育施設の話『幼少期の記憶』、家に蜂の巣ができた話『ﾊﾆﾊﾆ誕生日』、ペンギンがUFOに乗ってやってくる話『冷夏侵略』を収録。結構ゆるめな文体になってい…

男女高校生4人の1年間を描いた青春ストーリー。花江(2年)と鳥羽(3年)は『文化部』に所属する。部活動員が少ないこの部は、美術部、写真部、合唱部、科学部などインドア系で総括りされ…

ダイナマイトによる、ビルの爆破解体。それが彼らの生業だった。 轟音と土煙。一見して派手なその倒壊現場には多くの見物人たちが集まる。 娯楽の少ない地方の都市などであれば、立派なエ…

2018年7月。 災害の少ないはずの岡山県でも、大雨が降った。 そして、すべての列車が止まった。 そんな日に、もうすぐ50代へと突入する中年男は、 どこで、何を思い、どんな行動を…

「畜生！ どうして俺だけフォロワーが少ないんだ！」と悔しさを爆発させた主人公・太郎。しかし、西暦20XX年の東京では、体内にマイクロチップを埋め込むことで交友関係が自動的に更新さ…

父さんと2人で暮らしている在宅ワーカーの俺氏 父さんはいつも仕事で家にいる時間は少ない だけど、そんなある日、例のウイルスのせいで父さんの経営している会社が倒産した 「父さんな……

小学六年生になる咲は、少し前に両親が再婚し、同時に中学生のお兄ちゃんができました。 家族になったのだし、せっかくだから仲良くしたい。だけどなんて話をすればいいのかもわからず、かわ…

グリーグの「トロルドハルゲンの婚礼の日」を聞いて思いついた小説です。 なかなかなじみの少ない曲ですが、そんな曲でも楽しんで聞けるようになれたらいいなあ。

彼にはあるものが決定的に欠けていた―― 人が当たり前に持ちうるそれが少ない、あるいは全くない それゆえ辿るはずのない旅路をめぐり、しかし確かに歩んでいく 彼はどこへ向かうのか

実家の近くの「万年桜」。 昔は、【春になっても花が咲いたことがないから、万年咲かない桜、略して【万年桜】。 今は、【いつでも花が咲いているから、万年桜】。 見に行く人も少ないこの…

令和のなかなか売れない漫画家は、 ある日息抜きに本屋さんに来たのだが、 本を買うお金が無いので仕方がなく人通りが少ない場所にある不気味な古本屋さんに行くことにし、何冊か本を買うこ…

　僕の友人の家には、大きな本棚があった。 　しかし、その本棚に置いてある本はほんの少しだった。 　どうしてこんなに少ないのだろうか。 正直、もったいない。 …

友達が少ない薪村優希(まきむらゆうき)には、学校で有名な宮代晶(みやしろあきら)という仲の良い友人がいる。 できるだけ波風立たず、晶と友人でいたい。そう思う優希とは裏腹に晶の方は…